命が平等ではない共産党「党員の命を守ることは党組織を守ること。国民の命を守ることは社会的責任」

政治・社会

 日本共産党の山下芳生副委員長は20日、党内通信を使った「全党への緊急の訴え」で、コロナ禍での党活動について以下のような発信を行った。どうやら共産党にとって「国民」と「党員」の命には区別があるようで、中国共産党と同じ発想だ。

国民と党員の命を守り、今できる活動に思い切って力を集中しよう/「特別期間」推進本部長代理 山下芳生
 昨日行われた常任幹部会は、党としては、コロナ感染から国民と党員の命と健康を守ることを最優先において活動を展開する――これを大原則として明確にすることを確認しました。党員一人ひとりのかけがえのない命を守ることは、党組織を守ることでもあります。国民の命を守ることは、社会的責任です。

副委員長「感染から党を守る」

 分かりにくい表現ではあるが、国政政党である以上は全ての国民の奉仕者でなければならない。民主主義では共産党員も「国民の命を守ることは、社会的責任」という概念に含まれるのだが、共産党の政権構想では国の上に党があり、エリート層となる共産党員を優先的に守ることで体制を維持するという考え方があり中国共産党もこの方式を取っている。

 山下芳生書記局長はこうも言っている。

国民と党員の命を守り、今できる活動に思い切って力を集中しよう/「特別期間」推進本部長代理 山下芳生
 感染から党を守るという科学性と、どんな困難な条件のもとでも活動の前進をはかるという不屈性を発揮し、中央と地方が一体になって活動の発展をはかり、この1月から「特別期間」の目標をやりぬくために力をあわせようではありませんか。

 国会議員である山下副委員長が「感染から党を守るという科学性」などと言い放っているのだ。ここでも全体の奉仕者であるという概念はなく、何よりも党を守ることが最優先なのだ。

 まかり間違って共産党が政権をとれば、どんな独裁と圧制が待っているかは想像がつく。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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