自民党・長尾たかし議員が指摘!コロナ発生当初の入国制限の甘さ、春節で武漢人が大移動→さっぽろ雪まつりでクラスター
自民党の長尾敬衆院議員は1日の内閣委員会で質問に立ち、新型コロナ発生初期の対応遅れにより春節の大移動を含む2020年1、2、3月で344万人の外国人が入国し、結果的に札幌の雪まつりでクラスターが発生するなどの事態を招いたことを指摘した。最近までビジネストラックでの入国がストップしていなかったことを例に挙げ、今年の春節ではしっかりとした入国制限をするよう政府に求めた。
与野党の反省を促し警鐘を鳴らす
長尾氏は質問冒頭で水際対策について触れ、ビジネストラックが最近まで停止されていなかったことを指摘したうえで西村大臣に今後の対応について質した。
これに対し西村大臣は、ビジネストラックの一時停止は緊急事態宣言の発令に合わせて行ったとし、国民の不安を取り除くものであることを述べた。そのうえで今後も慎重に対応し水際対策に万全を期す意思を示した。
さらに長尾氏は2019年末には中国の武漢で原因不明の肺炎が発生し、年明け1月には日本でも初の感染が確認されたが当時の国会と世論がカルロス・ゴーンのレバノン逃亡一色で、安倍総理(当時)の施政方針演説でも新型コロナについては触れられておらず、その後の国会は桜を見る会の追及に明け暮れていたことを指摘した。
また、過去2週間以内に湖北省に滞在した外国人の日本入国を制限したが、その時にはすでに中国国内で春節の大移動が始まっており、武漢の1100万人のうち500万人が湖北省より外に移動していたことも指摘。中国全土からの入国を制限しなければ新型コロナの日本流入を防げなかったということになるが、これにより札幌の雪まつりに多くの外国人が訪れクラスターが発生するなど、現在の大混乱に至っているとの見解を示した。長尾氏は2020年の年明けから3か月で344万人もの外国人が入国したことはノーマークであったと反省しなければならないとし、今後は慎重に対応するよう強く訴えた。
長尾氏の質疑は、あえて与党から指摘することで与野党全体の反省を促し、今年は春節の大移動だけでなく他の国も含めてウイルスが持ち込まれることに警戒するよう呼びかけるものだ。
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