中国で米国務省職員への肛門検査が判明、新型コロナ封じ込めのために予告なく不意打ち検査も

政治・社会


 中国・北京の大使館での職務のため米国から入国した国務省職員が、新型コロナウイルスの検査で肛門から検体を採取されていたことがわかった。国務省は中国外務省に対して、この種の検査には同意できないとして直接抗議したという。

CNN.co.jp : 中国で米国務省職員1人の肛門検査が判明、外交筋
(前略)外交筋によると、この職員は今年1月中旬、北京の大使館での職務へ復帰するため米国から戻った際に検査を受けていた。検査されたことは大使館の上司へ伝えたという。
米外交官によると、この事態を受け中国にいる米政府職員への肛門検査を控えるよう中国の関連当局に要請。米国務省報道官はCNNに寄せた声明で、同省はこの種の検査に決して同意出来ず、一部の職員に対する検査を受け中国外務省に直接抗議したと述べていた。(後略)

屈辱的検査は人権侵害

 中国側は外交官などへの検査は否定しているが、肛門検査そのものは実際に行われているようだ。肛門スワブ検査と呼ばれる検査で、綿棒を直腸に1~2センチほど挿入し検体を採取する。患者の排泄物からウイルスが検出された事例があることから、呼吸器官よりも消化器官のなかで長くウイルスが持続するとの考え方のようだが、そこから感染した事例はなく、鼻と喉の検査の方が効率的で正確との指摘がなされている。
参考:中国が「肛門でコロナ検査」開始、春節前の封じ込めに奮闘 | Forbes JAPAN
参考:中国で、肛門からスワブを挿入するコロナ検査が導入。鼻咽頭より正確に検出も、屈辱的な検査に物議|FINDERS

 この検査の有効性以前に、北京に到着した乗客らに対して不意打ちのように検査が行われていることが大問題だ。足止めされた状態で不同意の選択肢もないまま屈辱的な検査を行うのは重大な人権侵害だ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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