立憲元参院候補「キリスト教徒が聖書を読むように私は日本国憲法を読み育った。改悪などさせはしない」
政治・社会
一昨年の参議院選挙で立憲民主党から出馬し落選、次期衆院選の群馬1区への擁立を群馬県連が決めている斉藤あつこ氏が2日、憲法記念日を前に「キリスト教徒の方が聖書を読むように私は日本国憲法を読み育った」として憲法改正に反対するツイートを行った。
キリスト教徒の方が聖書を読むように
私は日本国憲法を読み育った。
TVを観て「また戦争が起きたら怖い」と泣いた幼稚園児の私に、母が
「憲法があるから大丈夫」と言ったのだ。日本国憲法は日本の宝。何度読んでもその理念の恒久的美しさに感動する。改悪などさせはしない#憲法記念日 カウントダウン— 斉藤あつこ Atsuko Saitoh (@saitoh_atsuko) May 2, 2021
憲法に無謬説を当てはめる危険性
キリスト教における聖書と日本国憲法に共通する部分があると指摘する著書などは複数ある。だが、キリスト教徒が聖書を読む意味と日本人が日本国憲法を読み意味は全く異なり、これを混同すると政治の意味を完全に失ってしまう。
いわゆる「九条教」に代表されるような、憲法があれば戦争が起きないという言説は国際情勢を無視した妄言に過ぎない。日本を標的とする国が日本国憲法を尊重して軍備をわざわざ弱体化させたりミサイル発射実験をやめることなどありえず、むしろ増長して領海・領空を侵犯している。
また、聖書無謬説のように憲法を扱うことは、国民の選択を絶対的な力で押さえつけることにもなり、民主主義の根幹を揺るがす。憲法を大切にすることは良いことであるが、一部の政党・政治勢力が主張する「憲法無謬説」のような考え方で憲法を絶対的なものとし、選択する権利を奪うことは許されない。
立憲民主党は斎藤氏のように国際情勢を無視し、政治に無謬説を持ち込む先鋭化した人物の扱いについてよく考えた方がいい。
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