五輪公式動画に「お尻のアップが目立つ。性的消費」と批判する勝部元気の欺瞞と嘘!女性選手の臀部を拡大、切り取って拡散

政治・社会

 

 フェミニストの勝部元気が29日、東京オリンピック女子ソフトボールの映像をスクリーンショットで切り取り「お尻をアップした映像が目立つ。これも女子アスリートの性的消費問題の一つでは」と批判する投稿を行った。勝部氏の投稿した写真にはアメリカ代表のモニカ・アボット投手の臀部(お尻)が写っているが、実際にはこのような協調が行われたという事実はなく、勝部氏がこの一瞬を切り取りアップしたものである。アスペクト比が公式と異なりロゴも見えないので、わざわざこの部分だけを切っている。


アボット投手にとても失礼な投稿

 中継動画は今でも確認できるが、勝部氏が指摘するような場面はない。勝部氏が切り取ったのは、アボット投手が打たれた際に球筋をスロー再生した際のものだが、アボット投手がウインドミル投法で手を一周させリリース(ボールを手から離す)するまでのほんのわずかな時間であり、臀部を強調するものではなかった。この一瞬を切り取って「お尻をアップした映像が目立つ。これも女子アスリートの性的消費問題の一つでは。」とありもしない問題を提起するのは極めて悪質だ。
動画:35分50秒あたり
ソフトボール決勝 日本×アメリカ フルマッチ 後半(3回裏~表彰式)|gorin.jp

 勝部氏は男子の野球と比較しているようだが、野球は投法が多様でリリースポイントが異なる。最近では肩より上に腕を振る選手がほとんどで、球筋を拡大する際にソフトボールと異なるのは自然なことだ。
 ソフトボールの場合は投手と打者を同時に写すセンターカメラがスタンド内ではなく、外野に敷かれたフェンスの直後にある。カメラが選手に近く高さも選手の目線に近いので、野球のように上から見下ろすような視点にはならない。またセンターカメラはパンやチルトをほとんど行わないほぼ固定であり、キャッチャー後方にネットのあるソフトボールでは後逸時にもほとんどカメラで追う必要がなく画角に納まる。球筋を見るズームもカメラマンがズームしているのではなく、録画をリプレイし拡大しているので、カメラが女性選手の臀部を追うことなどありえません。

 下手投げのソフトボールでリリースポイントが腰のあたりになるのは当然のことであるが、この時に「お尻が写ってる」と思う方がどうかしている。アボット投手は191センチ(所属のトヨタ公式では189センチ)の長身で、投球時に上半身を前に折り畳み、その長身を一気に伸ばす反動で大きく手を振るダイナミックな投法が特徴だ。上半身を前に折りたたんだ際には長い脚に上半身が完全に隠れる瞬間があるが、この動作の印象から「性的」と見るようになったのではないか。

 北京オリンピックでも活躍したアボット投手は、翌年には日本のトヨタ自動車に入社して女子ソフトボール部に現在も在籍している。決勝戦が行われた7月27日の翌日に36才となったベテランであるが、13年前に北京で日本に敗れたときから、ずっとこの舞台を目指して現役を続けたことは日本の上野投手にも通じるものがある。そういう選手が全身全霊をかけてプレーする躍動感を「性的」とするのはあまりにも失礼ではないか。

 我がのフェミニスト活動の場を確保するために、ありもしないことをでっちあげるのはやめていただきたい。勝部氏は投稿を撤回し謝罪するべきだ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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