前川喜平さん「総理大臣を選ぶ選挙は自民党総裁選ではなく衆議院総選挙」違います!野党含めた内閣総理大臣指名選挙がある、だが今回は史上初めてのケースになるかも?

政治・社会



 元文部科学事務次官の前川喜平氏が1日、自身のツイッターで「総理大臣を選ぶ選挙は、自民党総裁選ではありません。衆議院総選挙です。」と投稿した。与党総裁選は事実上の次期総理大臣を決めるもので「総理総裁」とも呼ばれるが、制度上は国会で野党を含めて内閣総理大臣指名選挙(首班指名)が行われ、過去に第一党や与党で総裁が総理になれなかったこともあり前川氏のツイートは誤りである。


衆院選で大敗したのに総理になった村山富市

 最近ではあまり使われなくなったが「総理総裁」という呼び方があり、内閣総理大臣と自民党総裁は同一人物というのが常識となっているが過去には例外もある。

 1993年の総選挙は自民党が過半数を割りながらダントツの223議席を獲得、それに次ぐ社会党はわずか70議席と半減する大敗であったが、自民の分裂で誕生した保守系新党と連立を組み首班指名選挙で細川護熙を指名し非自民政権の内閣が誕生、1994年には羽田内閣に引き継がれた。これにより政党単独では他を圧倒する第一党でありながら、政権には就けず総裁が総理になれない時期が生じた。
※ちなみに自民党が公明党から連立を切られた場合、次の衆議院選挙で立憲が共産を引き入れることで同じことが起こる可能性あり

 この非自民政権は短期間で崩壊し、自民党は社会党を引き込んで政権に返り咲くが、当時の河野洋平総裁は総理大臣になっていない。首班指名選挙では、連立に引き入れた社会党の村山富市委員長を指名することが条件となっており、与党自民党の総裁が総理大臣に就任しなかった唯一の例となった。

 今回の総裁選での勝者が首班指名されることは確実であるが、前川氏の投稿は衆議院選挙が「政権選択(選挙後連立で例外あり)」、内閣総理大臣指名選挙が「総理大臣指名」、自民党総裁選は「総裁指名」という常識から外れたもので、元文科事務次官としてはお粗末な言説だ。

 余談ではあるが、もし菅総理が総裁選で敗北するようなことがあれば、史上初めて現職総理が党総裁選の結果を受けて退陣することになる。今のところ菅総理有利と言われているが、岸田氏の追い上げで敗戦濃厚となれば不出馬という選択を迫られるだろう。総裁選敗北で総理大臣が辞職するという初めての流れに前川氏も混乱しているのかもしれない。

追記:福田赳夫が現職として総裁選に敗れているという指摘がありますが、一般党員による予備選挙で大平正芳に次ぐ2位通過、総裁選本選には出馬していません。よって予備選は「通過」、本選は「辞退」となっています。ウィキペディア情報は党内の争いに敗れたことを混同しているので注意。

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