小野次郎元議員がカーリング女子日本代表に疑問「何度見ても意味が分からない。ボーリング場のレーンを掃除するお姉さんのようだ」
元首相補佐官で、昨年の衆院選に立憲民主党公認で比例南関東ブロックに出馬して落選した小野次郎氏が、北京オリンピックで活躍するカーリング女子日本代表のチームプレイに疑問を呈している。
何度見ても意味が分からないのは、カーリングのチームプレイ。
メインの藤澤さんの役割は分かる。
他に選手が何人居るかも覚えられない。
ボーリング場のレーンを掃除するお姉さんのようだ。
氷面に溝が出来るほど傷付けたらアウトだろう。
プレイの度に掃除機で塵を払うのが一番フェアだろう。— 小野次郎 (@onojiro) February 18, 2022
カーリングを甘く見過ぎ
ツッコミどころ満載のツイートであるが、「ボーリング場のレーンを掃除するお姉さんのようだ」という表現は、いかにも古い政治家が言いそうなことだ。掃除=女性という古臭い概念からこういう言葉が出てくるのだろうが、そもそもカーリングには男子競技もある。
あと「メインの藤澤さんの役割は分かる」とか書いてるが、リード・セカンド・サード・スキップの順に2回づつ投げるわけで、藤澤選手以外の3名も投げている。勝負を決める最後の2投が藤澤選手なので注目されるが、カーリングは将棋や囲碁のような相手の手を読む陣取りの要素があるので、他の3名は藤澤選手の最終2投に向けて有利な位置にストーンを置いたり、相手のガードを弾く重要な役割がある。
さらに、スウィーピングは溝を作っているわけではなく、水を撒くことで微小な突起ができている氷面をこすって狙いの位置まで誘導しているだけだ。溝を作るような単純なものではない。
ちなみにカーリングは何百年もの歴史があるが、ストーンが曲がる詳しい理論は近年まで解明されていなかった。今回の選手団最年長で5人目のメンバーである石崎琴美さん(通称・琴美ちゃん)が試合前夜の短い練習時間にレーンやストーンの状態を確認し"癖"を他の選手に伝えている。一人の選手の能力や理屈ではどうにもならないスポーツで、前任の本橋麻里さんがチーム運営に注力するために、100回口説いて加入したと言われる大ベテランの琴美ちゃんの経験と眼力により掴んだ"癖"と仲間の掛け声をどれだけ信用できるかが勝負なのだ。
まあ、なぜ筆者が小野次郎さんの投稿にこんない怒っているかというと、どう考えても中継をちゃんと見ていないのに「何度見ても意味が分からない」とボヤいているからです。カーリングはオリンピック以外であまり注目されないだけに、解説者もルールなど丁寧に説明しているし、いろいろと関係者に失礼な投稿だと思った次第です。
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