奈良西署、安倍元総理銃撃事件の前日は不祥事発表の準備中だった!演説の警備計画と平行し対応に追われる
安倍元総理銃撃事件の現場を管轄する奈良西署が、事件前日の7日は翌日の不祥事発表の準備中で、急きょ決定した演説の警備計画と並行して作業を行い対応に追われていたことを読売新聞が報じている。警備計画が承認されたのは演説当日の午前だったという。
【独自】奈良西署、銃撃前日から不祥事発表を準備…急きょ演説決まり「対応に追われた」 : 読売新聞オンライン
県警は今年1月、同署内で管理していた拳銃の実弾5発が所在不明となったと発表。県警本部が窃盗容疑も視野に調べた結果、所在不明発覚前の2020年11月の実弾交換作業中に予定より5弾少なく配分されていたことがわかり、今月上旬、実際には実弾の紛失はなかったと特定した。捜査関係者によると、県警本部は、こうした不祥事事案を8日に発表する予定で、同署では7日、幹部らが報道発表に向けて県警本部との調整などに追われていたという。
同署ではその一方で、7日夕、安倍氏が近鉄大和西大寺駅前(奈良市)で8日に街頭演説を行うとの連絡を受け、不祥事事案に関する業務と並行して、警護・警備のための計画を県警本部と急きょ作成し、現地調査などが行われた。
なぜ警備計画に集中しなかったのか
当日の警備が杜撰であったことが指摘されているが、この不祥事発表の準備が影響していたとすれば更なる批判は免れない。演説の通知が来た時点で、警備計画に集中するべきだった。
杜撰な実弾管理で署員を犯人扱いするデタラメさからして、あの警備もさもありなんといったところだが、産経新聞の記事によると疑われた署員は自白を強要され、自宅を家宅捜索までされたことで鬱病を発症、現在は休職しているという。
参考:「ずさん管理で紛失と誤認」 奈良県警、犯人扱い署員に謝罪 – 産経ニュース
奈良県警の警備に関しては専門家も「現場のミス」では片付けられない不可解な部分が多く指摘されている。まさか不祥事発表の件に気を取られ、杜撰な警備計画を承認していたとしたら。さらに不祥事発表が見送られたことを、事件直後に公表していなかったことも大問題である。
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