【動画検証】立憲・泉代表の会見動画に「何を言ってるか理解不能」ペロシ下院議長訪台についてのコメントは悪質な切取り編集

政治・社会



 立憲民主党の泉健太代表が5日の定例会見で、ペロシ下院議長の台湾訪問ついて意味不明な回答をしたとされる動画がツイッターで拡散されている。


 結論から言うと、これは悪質な切取り編集である。実際は同じ記者から関連質問が連続3回あり、泉代表は1回目で自身の見解を詳細に述べていたが、更問となった2回目の回答部分と1回目の質問部分をつなぎ合わせた編集により印象が大きく変わっている。

実際は5分にも渡るやり取り

 朝日新聞・鬼原記者の質問と泉代表の回答は約5分にも渡る。ここから泉代表が明言を避けた部分だけを切り取って繋ぎ合わせているが、実際はその前後に詳細に見解を述べ「軍事訓練は即時停止」「中国を冷却する」などと台湾有事に関することも述べている。

 編集された動画では最初の質問冒頭の「米中関係についてうかがいます」の部分だけが使われているが、これは米中関係の緊張についての質問で泉代表は2分以上に渡り自身の見解を述べたが全てカットされている。この最初の質問冒頭と、2回目の質問で訪台の賛否を問われた部分が繋ぎ合わされている。賛否については回答を避けており「台湾海峡周辺の波を高める」という部分は1回目の回答と重複してしまったので言葉を濁して流しただけだ。

 泉代表は訪台の賛否にだけ明言を避けただけで、各国の対応やクアッドなどについても言及し中国に自制を求め「中国を冷却する」などと台湾有事を回避することも語っている。これをあたかも泉代表が国防について何も語れなかったかのように質問と回答の一部をつなぎ合わせる編集をしているのだ。泉代表の回答全体を見ても異論はあると思うが、だからと言って悪質な編集が許されるわけではない。

 このDOJなる自称保守集団は、過去にも悪質な編集や動画捏造を行ったことが問題となっている。河野太郎議員の発言を一部カットして別の意味にしたり、杉尾秀哉議員が塩村あやか議員の質問を嘲笑したとされる動画は、別の場面から顔部分だけを切り取って編集された悪意に満ちたものだった。

 その他の動画もほとんどが違法コピーで、当サイトのYouTubeチャンネルも片っ端からコピーされ毎月20万円以上の損失が続いている。街頭で保守活動を行っているような動画も投稿していたが、これも他団体の活動動画からの違法コピーでDOJは活動の実績がない。

 嫌いな相手なら嘘でも叩きたいという人にはいいのかもしれないが、やってることは愛国や国防などとは程遠い。これを平気でシェアしてる人たちもよく考えてほしい。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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