共産・志位委員長に立憲・泉代表が反論「ずいぶん見当違いな認識と批判、敵味方をすぐに色分けし異論は許さない考え方こそ改めては」
立憲民主党の泉健太代表が21日に都内で行われた講演で「9条も必要なら憲法審で議論すればいい」と発言したことを受け、共産党の志位和夫委員長は23日にツイッターで「もしも立憲代表が憲法をめぐって維新と協力の余地ありと考えているとしたら、とんでもない考え違いというほかない。」と批判した。
これに対して泉代表はツイートを引用し、維新との改憲に向けた協力を否定したうえで「ずいぶん見当違いな認識と批判です。日々住民のために頑張る方々や各議員には素晴らしい方もおられるのですし、敵味方をすぐに色分けし、異論は許さないという考え方こそ改められては。」と、共産党の体質に不快感を示す投稿を行っている。
協力の余地?
憲法を「議論する」と言ったまでで、協力の余地ありなどとは一言も言っていませんが…。
ずいぶん見当違いな認識と批判です。日々住民のために頑張る方々や各議員には素晴らしい方もおられるのですし、敵味方をすぐに色分けし、異論は許さないという考え方こそ改められては。 https://t.co/EuoIFyLpzA
— 泉健太🌎立憲民主党代表|衆議院議員 (@izmkenta) October 23, 2022
京都で共産党と争う泉代表
泉代表は改憲も護憲も憲法審で議論すればいいという趣旨で発言していたが、これが共産党支持者を刺激し強い反発を受けている。志位委員長の投稿は、そういった支持者の声に反応したもので、必ずしも泉代表の発言趣旨に沿ったものではなかった。
公党の代表同士が、こうやってSNSで批判し合うのもみっともないと思うが、党として選挙で共闘関係にあっても、泉代表の地元である京都では歴史的に見ても常に民主党系と共産党が争う特殊な地域でもある。2021年の衆院選で共産党の穀田恵二氏の京都1区に立憲は候補者を立てていないが、選挙前年に穀田氏側が一方的にマスコミを通じ「野党統一候補に」と訴えたことに泉代表は激怒している。2022年の参議院京都府選挙区でも、福山哲郎幹事長(当時)が落選の危機にあったが、立憲民主党は一本化や共闘をせず共産党候補と戦っている。
党と京都府連の違いはあれど、京都を地盤とする泉代表の共産党に対する反感は並大抵のものではない。前執行部の福山哲郎氏も同じで、党ではなく選挙区の話になると「私はすべての選挙で共産党と戦ってきた」と度々、幹事長記者会見で口にしている。
やっぱり泉代表は国民民主党に合流するべきだった。
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