産経新聞の捏造?武蔵野市の松下市長「再提出するなど言ってない」外国人住民投票条例案巡る報道を否定

政治・社会



 東京都武蔵野市の松下玲子市長は4日ツイッターで、産経新聞などが報じた住民投票条例案の再提出について「再提出するなどひと言も言っていませんが?」と否定し、夕刊フジのWEB媒体「zakzak」のアカウントを引用して「シンポジウムの取材にはいらしていませんが、何を根拠に記事を書かれているのでしょうか?」「捏造するのはおやめいただきたい」と抗議した。


シンポジウムに取材無し?

 松下市長が住民投票条例案を再提出すると最初に報じたのは産経新聞で、これに同社が運営するzakzak(夕刊フジ)などが追随した形だ。

住民投票条例再提出へ 松下市長がシンポで意向表明 東京・武蔵野市 – 産経ニュース
 東京都武蔵野市の松下玲子市長は3日、市内で開かれたシンポジウムで「住民投票条例を定めたい」と述べ、令和3年12月に市議会本会議で否決された同条例案について、再提出する意向を表明した。提出時期は明言しなかった。今年2月の記者会見では「論点を整理して検討する」として、再提出を当面見送る考えを示していた。

 記事では明確に「住民投票条例を定めたい」と松下市長の発言として記述されている。しかし、松下市長によると少なくとも夕刊フジの取材は来ていなかったという。夕刊フジも産経新聞と同内容であり、産経の記事をそのまま引用したものと思われるが、産経の記者も取材に来ていなかったという認識なのだろうか。

 問題となったシンポジウムについては、事前申し込みも必要なく無料で入場できる形式であったため、産経新聞の記者か関係者が一般入場していたという可能性もある。記事での写真も当日のものではないようで、カメラを持ってのマスコミ入場をしていなかったということかもしれない。
参考:自治基本条例に関するシンポジウム|武蔵野市公式ホームページ

 市長選の対立候補で、同条例案に反対していた深田貴美子元市議は式典に参加していたようだが、式典終了後の流れで開かれたシンポジウムにも出席していたのだろうか?


 まるで発言を確認したかのようなツイートをしているが、どうして産経新聞が報じるまで騒がなかったのだろうか。かなり不可解なツイートとなっている。

 仮に一般人からの情報提供だったとしても、録音もないままカッコ付きで市長の発言として掲載したのであれば問題となる。このあたりは産経新聞側からも反論を待つしかないが、捏造とまで批判されて新聞社が黙っているはずはない。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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