共産党機関紙「しんぶん赤旗」が減ページ 用紙代の大幅値上げが影響も「大軍拡に断固反対のため」と余計な言い訳
日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が2023年1月よりページ数を減らして発行することを22日に明らかにした。新聞用紙代の高騰による判断とのことで、読者に理解を求めている。
新聞用紙代急騰―減ページへのご理解、ご協力をお願いします/魅力ある「赤旗」紙面づくりに全力をあげます
「しんぶん赤旗」日刊紙は、現在ブランケット判16ページを基本に発行していますが、来年1月から14ページ(日曜、月曜付と、祝日の翌日付は12ページ、年始は特別紙面)とします。現行タブロイド判36ページの日曜版は、来年1月15日号から32ページで発行します。
いちいち言い訳がましい
販売部数がピーク時の3割程度まで落ち込んでいる赤旗にとって、値上げするよりもページ数を減らして紙面作成経費も削減することの方が得策なのだろう。今回の判断は適切で、普通に用紙代高騰を伝えれば理解が得られる事案なのだが、共産党の悪い癖「大軍拡に断固反対」などという余計な言い訳が長々と書かれていて逆に理解が得られにくい説明となっている。
新聞用紙代急騰―減ページへのご理解、ご協力をお願いします/魅力ある「赤旗」紙面づくりに全力をあげます
日本はいま、「戦争か平和か」の歴史的岐路にたっています。憲法・平和・暮らしを破壊する大軍拡・「戦争国家づくり」に断固反対し、平和の論陣を張る“理性のかがり火”としての「赤旗」の役割は、いよいよ重要です。統一協会と自民党の癒着の徹底追及にみられるように、権力を監視するジャーナリズムとしての「赤旗」の存在感は際立っています。まさに「赤旗」出番の情勢です。そうした時に、読者のみなさんに、減ページ紙面をお届けせざるをえないことは心苦しく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、いまここで「赤旗」の発行を絶やすわけにはいきません。
機関紙でありながら全国紙のまねごとをして日刊にしていることが、そろそろ限界に来ているのではないだろうか。党の収益源ではあるが、所属議員や党員に無償で配達や集金をさせるなど、その運営方法と実態は新聞の体を成していない。
赤字の日刊紙を廃刊して日曜版に統合するなり、大胆な改革が無ければ消滅は必至だろう。
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