東京新聞・望月衣塑子さん「サンデーモーニングの奮闘はメディアの鑑だ」←オウム事件で反省もせず捏造で書類送検された番組を絶賛
東京新聞の望月衣塑子記者は13日、TBS系『サンデーモーニング』について「安倍政権が長期化し、硬派なジャーナリズムを体現する報道番組が激減する中、サンモニの奮闘はメディアの鑑だ。」と絶賛する投稿をツイッターで行った。
#安倍政権 が長期化し、硬派なジャーナリズムを体現する報道番組が激減する中、 #サンモニ の奮闘はメディアの鑑だ。
「『常に冷静であれ』と意識している」と金富プロデューサー。1987年の放送開始以来、右に左に政権が振れても一定の距離持ちつつ、時に厳しい目も向けてきたhttps://t.co/dFqiuu1CXC
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) January 13, 2020
望月記者はこの番組の黒歴史を知らないのだろう。
オウム事件の反省もなく書類送検
サンデーモーニングはTBSを代表する長寿番組で視聴率も好調だ。その一方でスポーツコーナーでのマイナー競技侮辱や、現役選手への敬意を欠いた内容が度々問題視されている。時事問題の報道コーナーでも、偏った意見を司会者の指示通りに話すだけのコメンテーターへの批判が多い。
朝日新聞の記事では「派手なテロップは禁則。扇情的な演出を避け、手作りフリップで勝負する。」と紹介されているが、これは大嘘で、同番組では報道番組にあるまじき演出が常態化しており、不安を煽るテロップやBGMを多用している。
特にテロップの「捏造」は大きな問題となっており、2003年には当時の石原慎太郎都知事が「私は日韓併合を100%正当化するつもりはない」と発言した部分に「私は日韓併合を100%正当化するつもりだ」と逆の意味のテロップを付け、映像では「つもりがない」と発言した部分をカットして放送している。これによりプロデューサーら4人が名誉棄損で書類送検される事件にまで発展している。
また、同番組が直接関与したわけではなかったが、1989年に坂本堤弁護士がオウム真理教を批判するインタビュー動画を収録した際、その動画を教団幹部らに提供し結果的に坂本弁護士一家が教団の手によって殺害される事件が発生した。1995年に発生した地下鉄サリン事件を契機にオウム真理教の犯罪が次々に捜査線上に浮上し、迷宮入りしていた坂本弁護士一家失踪事件がオウム真理教による殺害事件であったことが明るみとなる。
当初、TBSはビデオの提供を否定し関与していないと主張していたが、実行犯らのメモが見つかったことで事態は急転し、TBSはビデオの提供を認める。これを受けてTBSではワイドショー番組から撤退し「NEWS23」などの報道番組も時間を短縮するなど自粛することとなった。しかし、関口宏が絶大な権力をふるうサンデーモーニングは通常通りに放送を継続し、オウム問題の翌年からは放送時間を30分延長するという非常識ぶりを発揮している。
現在でも、全くファクトに基づかない内容と情緒的なコメントばかりで報道と言えるような番組ではない。毎週のようにこの世の終わりを告げるような卑屈な放送を続けており、そもそも独自取材が皆無の同番組を「メディアの鑑」と評する望月記者の認識には呆れるばかりだ。
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