ラサール石井さん、ネットのフェイクに釣られ「G7で立ち尽くす菅総理」日刊ゲンダイにコラムを寄稿してしまう
タレントのラサール石井が18日、日刊ゲンダイで連載中のコラム『ラサール石井の東憤西笑』をツイッターにアップした。コラム内では「一人とぼとぼと歩き所在なげに立ち尽くす菅総理の姿」などと、菅首相が蚊帳の外であったとするものであるが、これはツイッター上にアップされたフェイクニュースがもとで流布された情報で、日刊ゲンダイに掲載されたロイターの写真も、各国の首脳が正面を向いて写真撮影に応じ立ち去る瞬間のもので、菅首相が孤立しているような場面ではない。
日刊ゲンダイ連載中のコラムです。
菅首相G7に思う日本の英語教育。 pic.twitter.com/uhD5uvqdBN
— ラサール石井 (@lasar141) June 18, 2021
【菅義偉】G7の菅首相を見て思う…せめて英会話を大臣の最低条件に|日刊ゲンダイDIGITAL
枝野さんは英語が苦手?
菅首相がG7で孤立していたというのは、共同通信の報道に偽のキャプションを付けられたものがツイッター上に流れたのが原因で、マスコミのG7関連ユースを見ても特段、菅首相だけが蚊帳の外となっているような写真は見当たらない。
ただし、菅首相が積極的に各国首脳と交流できたかと言えば、お世辞にもうまくいっていたようには見えない。これはコラムでも指摘されているが、菅首相の英語力の問題であることは否めない。
外交では英語力が大切なのは間違いないのだが、ラサール石井のコラム内で英語力について書かれた以下の部分は事実誤認である。
【菅義偉】G7の菅首相を見て思う…せめて英会話を大臣の最低条件に|日刊ゲンダイDIGITAL
歴代首相で英語が堪能だったのは宮沢喜一氏だ。それも独学で仕事の中で習得したということだ。総理たるもの、いや大臣ともなれば、英会話は必須なのではあるまいか。英語がしゃべれない外務大臣など全くあり得ない。せめて英会話は大臣の最低条件であるべきではないか。
宮沢喜一氏の英語力が評価されていたのは事実だが、すべての大臣の必須条件を英会話とするのは適材適所から大きくかけ離れる。また「英語がしゃべれない外務大臣など全くあり得ない」という部分は、外務大臣は英語ができると言っているのか、外務大臣で英語ができない人がいると言ってるのかが不明だ。少なくとも安倍政権以降の歴代外務大臣である岸田文雄、河野太郎、茂木敏充の3名は英語ペラペラです。少なくとも近年は、臨時代理を除いて歴代外務大臣の皆さんはある程度の英語はできるでしょう。
一部で茂木大臣の英語力を低く評価する向きもあるが、どうやらこれはコメンテーターのケビン・クローンが日本人特有の訛りを「日本人英語」として低評価したのがもとになっているようだが、ハーバード大学ケネディ行政大学院で行政学修士を取得していることへの嫉妬としか思えない意地悪な採点だ。デーブ・スペクターは完全に日本語をマスターしているが、アメリカ訛りがあるから"50点"とはならないだろう。
参考:政治家の「英語力」安倍首相は75点で意外や意外「合格」| Smart FLASH
茂木大臣は今でも会見で外国人記者からの質問は通訳なしで受けているのだが、ラサール石井は何に怒っているのだろうか。ちなみに野党第一党の党首である枝野幸男代表は、通訳なしでインタビューは受けられないと公言しています。
いえ、それは勘違いです。英語のインタビューに応じられる語学力はありません。通訳入りか、日本語のインタビューに英語の吹き替えだと思います。 https://t.co/VaUMPCzQLp
— 枝野幸男 立憲民主党 (@edanoyukio0531) June 9, 2018
かなり謙遜している部分もあると思いますが、ラサール石井がこれを批判するとも思えない。ラサール石井の基準では、立憲民主党は政権をとって枝野さんを総理をすることはできないという事なのだが。
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