東急不動産が従業員の頭に脳波センサーを装着→オウム真理教みたいだと大不評→広報「植物が脳に与える影響を確認するため」

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東急不動産が従業員の頭に脳波センサーを装着→オウム真理教みたいだと大不評→東急不動産「植物が脳に与える影響を確認するため」

日本経済新聞に転載された写真

 東急不動産が本社従業員の頭部に脳波測定キットを取り付け、ストレス度などの測定データを可視化していたとして話題となっている。

今回の実証実験で新本社の従業員は頭部に脳波測定キットを着用し、測定データを基に「ストレス度」「集中度」「興味度」「快適度」「わくわく度」の5つの指標を可視化する。
出典:東急不動産の新本社、従業員は脳波センサー装着: 日本経済新聞

 この記事に対しては「誰も止めなかったのか?」「人権は?」と多くの批判がSNSに投稿されている。しかし、これは日経の書き方に問題があったようで、別の媒体の記事では目的を「植物が脳に与える影響を確認する」としている。

 従業員はウェアラブル端末を身につけ、発話量などを測定。組織間・エリアごとのコミュニケ―ションを定量的に可視化する「コミュニケーション分析」を実施する。

 また、脳波測定キットを着用しての、脳波測定も実施。「ストレス度」「集中度」「興味度」「快適度」「わくわく度」を可視化でき、執務スペースや会議室内の植物が脳に与える影響を確認する。
出典:東急不動産、瞑想や緑化を取り入れた新オフィス公開–働き方改革を見える化 – CNET Japan

広報が訂正を求めるも批判止まず

 この件について弁護士ドットコムが東急不動産に取材したところ、やはり意図が誤った形で伝わっていたようで日経BP社には訂正を求めているという。

東急不動産の広報担当者によると、脳波測定キットをつけているのは、オフィスの環境づくりを提案する「都市事業ユニット」の従業員で着用をOKした約30人。実施期間は検討中だという。

例えば、一般的に言われている「緑がある環境は落ち着く」といった言説について、脳波測定キットを使って会議室内の植物が脳に与える影響を確認。測定したデータを分析し、顧客のオフィス作りの提案に活かすという。今後、脳波測定キットを顧客に販売することはないという。
出典:「従業員に脳波測定キット」が波紋 東急不動産は「記事の修正を依頼中」と困惑 – 弁護士ドットコム

 日経の記事は訂正されたとのことだが、やはり「社員の気持ちを把握する」としか読めない内容だ。広報と記者の間に齟齬が生じているようだが、ネット上ではいまだに誤解による批判で溢れており広報的には大きな痛手となっている。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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