志葉玲「饗宴の儀でフカヒレが出たのは安倍の失態!中国は規制に前向き!」←いろいろと間違ってるので指摘しておく
ジャーナリストの志葉玲さんが、デタラメな記事で政権批判しているようなので指摘しておく。
即位礼正殿の儀が行われた22日、国賓を招いた宮中晩餐会「饗宴の儀」で、茶わん蒸しの具に「フカヒレ」が使用され、それは安倍政権の失態だという言いがかりも甚だしい内容だ。
参考:即位の儀で昭恵夫人のドレスより酷い失態-各国要人への料理にあるモノを入れてしまった件(志葉玲) – 個人 – Yahoo!ニュース
まず「即位の儀」という謎の言葉がタイトルに入っている時点で怪しいのだが、この場合は「即位の礼」と表記するのが正しい。内容的にはフカヒレの原料となるサメなどの乱獲が国際的に問題視され、中国では規制に前向きなのに安倍政権は遅れているというもの。毎度おなじみの中国上げ日本下げ記事だ。
環境問題を取り扱うジャーナリストとしてはお粗末な内容で、中国でのフカヒレ規制などは事実関係の取材どころか過去の報道すら確認していない完全なフェイクニュースだ。
中国が規制に前向きというデマ
まず、一番悪質なデマから指摘しておこう。
絶滅危惧種のサメ類を食べてもいいのか-昨今、世界ではフカヒレボイコットの動きがあるのだという。ある環境団体関係者は「外資系の高級ホテルなどでは、最近はフカヒレを食材に使わない傾向があります」と筆者に語る。「これまでフカヒレ需要が高かった中国ですら、フカヒレ離れが進んでいます」(同)。確かに、中国政府は公式の宴会などではフカヒレを禁止するなど、むしろ日本よりフカヒレ規制に前向きなくらいだ。「日本でフカヒレと言えば、宮城県気仙沼産でしょうが、水産業者も努力はしているものの、まだまだ持続可能な漁業だとは言い難いです」(環境保護団体関係者)。
これは以前にも志葉玲が使っていたフェイクニュース手法なのだが、専門家や識者のコメントに関係のない自論を付け加えて、さも専門家がそう言っているかのような誘導を行うものだ。
環境団体関係者のコメントにある「外資系の高級ホテルなどでは、最近はフカヒレを食材に使わない傾向」「日本でフカヒレと言えば、宮城県気仙沼産でしょうが、水産業者も努力はしているものの、まだまだ持続可能な漁業だとは言い難い」、この2例は事実だ。フカヒレを取って身の大半を捨てることに環境団体などが「残酷」と抗議する動きがありホテルなどはイメージを考慮してメニューから外す向きがある。気仙沼産に関しても批判の対象となったことがあるが、対象種でなかったり加工方法や活用方法に対する事実誤認があり気仙沼を批判のターゲットにするとは間違いとされている。これを環境団体関係者は言っているのだ。
しかし、志葉玲が勝手に付け加えた「中国政府は公式の宴会などではフカヒレを禁止するなど、むしろ日本よりフカヒレ規制に前向きなくらいだ。」という部分は事実ではない。
中国でのフカヒレ需要は近年で80%も低下しているが、これは習近平主席が中国国内の官僚腐敗に対する綱紀粛正として、公的な宴席で高級食材を提供することを禁止したことが大きい。禁止された高級食材にはツバメの巣なども含まれ、環境問題でフカヒレが禁止されたという事実は無い。
これが一般にも広まり中国国内での需要は一気に減り、もちろん環境問題を考える向きもあるのだが、世界で見ると中国から散らばった華人による消費が増えており、世界的な問題となっている。
中国はワシントン条約に含むことに反対
これは決定的なことなのだが、ワシントン条約の附属書Ⅱにフカヒレの原料となるサメなどを含むことに中国は反対している。中国だけでなく日本などの水産国を中心に40か国が反対しているのだが、志葉玲はそういった資料すら読んでいないのか。附属書Ⅱに含むことを日本とともに反対した中国を「規制に前向き」として持ち上げ日本を下げるのは矛盾している。
さらに志葉玲が示している中国出身のNBA選手・姚明(ヤオ・ミン)のフカヒレ拒否の呼びかけも、同様の呼びかけをしているスターたちは皆、中国共産党のプロパガンダを発信する面々だ。先日もNBAのヒューストン・ロケッツのGMが香港デモを支持する投稿をしたとして謝罪をさせられたが、このチームの2002年ドラフト1巡目こそ姚明(ヤオ・ミン)なのである。ペンス米副大統領にNBAは「中国直属の支局」と批判されるほどの浸透具合だ。
ヤフーはアカウントをはく奪するべき
志葉玲のこういったデタラメで恣意的な記事は過去何度も問題視されており、ヤフーの信頼性を損なうことになっている。その志葉玲が「ヤフーで記事を配信している」とステータスに利用しているのだから質が悪いことだ。
いい加減、ヤフーは記事の信用性が低い執筆者からアカウントをはく奪するべきだ。
追記:志葉玲は記事を書いた当初「晩さん会」としていたが間違いの指摘を受け「饗宴の儀」に書き換え、まとめでは「晩さん会を主催した安倍総理夫妻」と責任追及していたが、これも「事務等を担当した内閣府、これらの閣議決定した安倍政権」に書き換え。記事の根本が間違っていたのに記事を取り消さず書き換えでごまかしている。
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