これで国会議員?立憲・塩村文夏「自衛隊中東派遣の審議、閉会中だから逆立ちしても無理」→閣議決定当日に閉会中審査をひらくことで与野党合意
自衛隊中東派遣を巡る国会での審議について立憲民主党の塩村文夏参院議員は16日、自身のツイッターで「閣議決定されたのは年末です。「国会閉会中」ですから逆立ちしても議場では不可能」「通常国会が開いたらやるはず」と私見を述べた。
自衛隊中東派遣が閣議決定されたのは年末です。「国会閉会中」ですから逆立ちしても議場では不可能です。因みに会期末に野党は国会延長を申し入れていましたが、与党の反対で否決されたのです。通常国会が開いたらやるはずです。 https://t.co/bulpvZHRt6
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) January 16, 2020
これは完全な事実誤認であり、自衛隊の中東派遣が閣議決定された昨年の12月27日、当日中に立憲民主党の安住淳国対委員長が自民党の森山裕国対委員長が会談し、1月17日に閉会中審査をひらくことで合意している。その閉会中審査を翌日に控えた段階で、国会議員が関連委員会開催を把握していないのは致命的だ。何を根拠に政府批判していたのか。
能天気な議員が安全保障を語る
塩村氏の「逆立ちしても議場では無理」という部分を好意的に解釈して議場=本会議場と定義すれば確かにルール上は、閉会中に本会議の開催はできないので間違ってはいない。しかし、本会議は各種委員会を経て議決する場であって、採決前に賛成と反対の立場で討論があるが、これで法案等の内容が変更されたり採決結果を左右するようなことはない。実質、審議は委員会で行われる。
昨年の臨時国会閉会時に、閉会中審査を適宜行うことは決まっており、昨年末の閣議決定を受けて急遽、安住国対委員長が閉会中審査を求め動いたことは報道の通りだ。
参考:来月17日に衆院安保委の閉会中審査開催、自衛隊の中東海域派遣を議論 – 産経ニュース
この閉会中審査に向けて野党は年末から情報収集を始め、本日17日午前に衆議院安全保障委員会、午後から参議院外交防衛委員会が開かれ、担当大臣出席で中東派遣について議論している。中東派遣を問題視する同僚議員らが情報収集して質問準備をしているのに、塩村氏は能天気に「通常国会が開いたらやるはず」とSNSに投稿しているのだ。
すでに自衛隊の哨戒機2機が出発、20日に情報収集活動を開始する予定で、2月2日には護衛艦一隻が出港する。このように急展開で派遣が行われることで3日後の通常国会を待たず17日に閉会中審査が開かれているのだ。
所属政党の国対委員長が求め合意した閉会中審査も把握せず、能天気なツイートを行うような議員に日本の安全保障を任せることなどできない。また、今回のような国民からの質問に「嘘」で答えるいい加減さも議員としての適性を欠くのではないだろうか。
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