コロナの不安煽って金儲け?アノニマスポストが全ページに「マスク・消毒液販売」のアフィリエイト広告を仕込む
新型コロナウイルスに関する不確実な情報やフェイクニュースを流す「アノニマスポスト」の全ページに、品薄となっているマスクと消毒液を販売するアフィリエイト広告が仕込まれていることが判明した。
仕込まれた広告をクリックしてマスクや消毒液を購入すると、楽天経由でアノニマスポストに5%程度(ファッションカテゴリー出品は8%)の手数料が入る仕組みだ。
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不安を煽って広告に誘導する手法
インターネットメディアは基本的に広告収入で運営され、アノニマスポストもGoogleアドセンスの広告を表示することで収入を得ている。これらは広告がクリックされることで収益が発生する仕組みであるが、楽天やアマゾンの場合は商品購入で収益が発生する「アフィリエイト方式」となっている。
こういった広告があることでユーザーは無料で購読できるメリットがある一方で、アフィリエイトは記事そのものが商品購入を促す誘導的なものであることが多く、手法によっては「ステマ記事」として問題視されることがある。
では今回のアノニマスポストの手法はどうだろうか?
アノニマスポストと言えば、扇動的なフェイクニュースがたびたび指摘され、新型コロナウイルス関連だけでも複数回フェイクの指摘を受けている。当サイトで確認し指摘しただけでも何件かあるが、酷い事例として「武漢から日本入国に成功した中国人」として関係のない地域の人物の投稿を取り上げパニックを煽ったり、バズフィードに指摘された「新型コロナは飛沫感染するエイズウイルス」という犯罪レベルのものもあった。
とにかく不安を煽っていくスタイルで、いまでも真偽不明の情報を拡散したり感染者を中傷するような記事を乱発して感染への恐怖を植え付ける悪質な行為が続いている。こうやって不安を煽っておいて、読書をマスクや消毒液のアフィリエイトリンクに誘導し一儲けしようという魂胆が透けて見える。
この期に及んでマスクや消毒液をアフィリエイトの対象にしている楽天やアマゾンにも問題があるが、扇動的な記事を乱発するアノニマスポストがアフィリエイト広告を仕込んでいるのは節操がない。もしこれを大手メディアなどが行っていたら、彼らはどれだけバッシングしただろうか。主に保守層の読者が多いようだが、自分たちだけは「ギリギリセーフ」というダブルスタンダードでこれを許すのか?
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