離党の須藤元気に立憲支持者が猛攻撃「比例なんだから辞職しろ!」→希望の党の比例復活が立憲会派入り、立憲比例復活の議席貸しはスルー

政治・社会

 都知事選の候補者支持を巡り17日に立憲民主党に離党届を提出した須藤元気参院議員が、比例代表での当選との理由で支持者らから辞職を促されている。自称・非公式キャラクターの「立憲民主くん」も須藤氏に辞職を求めるネット署名を始める考えを示している。
https://twitter.com/rikken_minshu/status/1273164400782966785

 この他にも立憲民主くんは数十件もの須藤批判をリツイートし、その中には個人の尊厳を傷つけるような嘲笑も含まれている。その一方で、希望の党の比例復活した議員が後継の国民民主党を離党して、共同会派となる前の立憲会派に参加していることには言及をしていない。

立憲に利する会派移動だけは自由?

 希望の党で比例復活した柚木道義、山井和則、今井雅人が国民民主党を離党しても辞職せず、立憲民主党に擦り寄っていることも批判されてもおかしくないが、立憲支持者は自分たちに利するならダブルスタンダードでも平気なようだ。小川淳也に至っては希望の党の比例復活であるにも関わらず立憲民主党の要職についているのに。

 さらに、2017年の衆院選で立憲民主党から出馬した日吉雄太氏は、選挙区で与党候補に大敗し落選したが立憲の比例票で復活当選、その後に離党している。これは玉城デニー氏が知事選に出馬して自動失職したことで、小沢一郎の自由党会派が最低二人の要件を満たさず立法事務費を受けられなくなることを阻止するためで、事実上の「議席貸し」であった。自由党は衆院選で候補を立てなかったので自由党入りできたが、その後の党合流で国民民主党の所属となっている。

 参議院の比例代表と衆議院の比例重複は扱いが違うという声もあるようだが、選挙区で落選した比例復活議員はルール上は「比例代表」となり、同選挙で候補を立てた他党に移籍することはできないのは同じ。また、須藤氏の比例代表は非拘束名簿式であることから個人票での順位で当選者が決まる。拘束名簿と相手に左右される惜敗率で決まる衆議院に比べても、特に参議院の比例が有利ということはない。

 須藤氏の離党届は福山哲郎幹事長が受け取りを拒否しているようで、党としても議席の返上を求める考えのようだ。それならば、希望の党比例復活者との会派を解消しなければならないのだが、ダブスタ上等の立憲は何を言われても平気なのだろう。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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