ＴＡＢＬＯのライターに記事をパクらた！編集部からお返事がいただけないので勝手に比較検証させてもらいました

インターネット

　当サイトで6月21日に取り上げた記事がＴＡＢＬＯというニュースサイトに完全にパクられました。契約したライターのパクリを編集部が見抜くのも困難であることは理解できるので6月24日に編集部宛てに調査の依頼をしましたが、1週間経ってもお返事はいただけませんでした。

　そこで僭越ながら、こちらで検証した結果を公開させていただきますのでご査収ください。

　まずはタイトルから（ＫＳＬが当サイトの記事）
ＫＳＬ（6月21日掲載　竹本てつじ執筆）
【動画】おや？古谷経衡さん？歩きタバコからのポイ捨て動画が拡散される！ラジオ番組出演時の服装と場所が一致
ＴＡＢＬＯ（6月24日掲載　絹田たぬき執筆）
これは古谷経衡氏！？　マナー最悪　歩きタバコからのポイ捨て動画が拡散！　「政治を語る前にマナーを勉強しろ」の声！

　同じネタを扱うにしても当サイトの「おや？古谷経衡さん？」を「これは古谷経衡氏！？」にちょっとだけ変更し、「歩きタバコからのポイ捨て動画が拡散される！」という部分も「歩きタバコからのポイ捨て動画が拡散！」と、ちょっとだけ変更するセコさが泣けてくる。

本文も当サイトの取材内容をリライト

　以下は、当サイトの本文とＴＡＢＬＯの本文を比較し検証した結果です。

記事冒頭、導入部分

ＫＳＬ
作家の古谷経衡氏と思われる男性が、路上を歩きながら喫煙しポイ捨てする動画が拡散されている。

ＴＡＢＬＯ
作家・評論家の古谷経衡氏と思われる男性が、歩きたばこの末、路上にポイ捨てする動画がTwitter上で拡散され話題となっています。

　まあ、冒頭は当然のように一致しますが、参考にしているのは明白。

動画の解説と指摘部分

ＫＳＬ
古谷氏と思われる男性はタクシーを拾うためにタバコを吸いながら通りに面した歩道に現れ、タクシーに乗車する少し前に道路にタバコをポイ捨てしている。投稿では「植え込みにポイ捨て」とされているが、足元にタバコを落とした後に左足で踏んでいるように見える。

ＴＡＢＬＯ
動画では古谷氏と思われる男性がタバコを吸いながら現れ、そのまま撮影者の前を横切っていく様子が収められていました。
そして、タクシーを止めるために路上へ出たところで、タバコをポイ捨て。投稿者は『植え込みに』としていたものの、よく見てみると自身の足元に捨てて踏みつけているように見受けられます。

　これも偶然でしょうか、動画の様子を解説して、投稿者の見間違いの部分を指摘する流れまで一致。リライトするなら文章の構成や単語の使い方にもうちょっと工夫しないと。

買い物かごの追加情報

ＫＳＬ
※追記　買い物カゴについては330円で購入とのこと

　↓　当サイトで添付したツイート

ＴＡＢＬＯ
また、手に持っている買い物かごについても、窃盗したものではないかという疑惑が浮上していましたが、古谷氏はスーパーで購入した買い物かごを普段からカバンとして愛用しているとのこと。しかし、それが逆に動画の人物が古谷氏であると裏付けることとなっているようです。

　この流れから買い物かごの真相ですか？すごい偶然ですね。

撮影者に確認しなければ断定できない部分

ＫＳＬ
　動画に写る選挙カーは新宿区の東京メトロポリタンテレビジョン（東京MX）前に停車、古谷氏と思われる男性は麹町学園通から内堀通りに出たところでタクシーに乗車している。選挙カーの候補者のSNSと動画サイトを確認すると、都知事選の第一声（18日）である。動画から場所の特定は容易であったが撮影者に時間を確認したところ、15時から17時の間とのことだ。
　古谷氏は18日の13時から14時55分にTOKYO FMで放送された高橋みなみの「これから、何する？」に木曜レギュラーとして出演している。
　動画撮影場所から200メートルも離れておらず、時間と服装は完全に一致している。

ＴＡＢＬＯ
加えて、これが撮影された18日、古谷氏はTOKYO FM『高橋みなみの「これから、何する？」』に出演しており、その時の服装ともかなり酷似している様子でした。

　ラジオ番組の出演も服装の一致も撮影者が指摘している事項だが、撮影場所と撮影日時は当サイトが独自に調査したうえで撮影者に確認を行ったもの。当たり前のように撮影日が18日と断定し、ラジオ出演の当日撮影と書いているのはなぜ？

締めまで同じ

ＫＳＬ
　動画の男性はどう見て古谷さんだと思われるが、本人のSNSに何人かが問い合わせているが今のところ返事はないようだ。

ＴＡＢＬＯ
また、古谷氏のTwitterにもこの件について問うコメントが寄せられていますが、今のところ無言を貫いている様子。別人ということであれば早急に否定した方がいいと思われますが、そうしないということは、やはり自身の中でも心当たりがあるということで間違いないようです。

　最後くらい自分の色を出しましょう。

超えてはいけないライン

　ネットの記事というのは既に可視化された事象をネタにすることが多く、ネタは被るものです。ただし、ライターは自身でネタ元の1次ソースに当たって独自の記事を書かなければいけません。その結果として似ることは必然ですが、今回のＴＡＢＬＯのケースは当サイトの記事を読んでリライトしただけ。
　これは即ち、盗作であり一般的には「パクリ」として非難されること。

　ネットの話題を取り上げるというサイトの性質上、どうしても他の媒体を参考にするのですが、それがオリジナルの情報や表現である場合は引用元を明示するのは法律の問題でもあります。また、今回のケースは引用元を明示してもＴＡＢＬＯオリジナルの部分がほとんどなく、無断転載となったでしょう。

　インターネットの特性を生かし、テレビや新聞に負けない情報発信をするにはどんどん互いに引用して情報のネットワークを広げるべきです。ただし、その引用や参考にもルールがあることを知ってほしい。いや、知っていたはずなんですが。
　ＴＢＬＯさんはGoogleで優先表示されるニュースサイトにも転載される媒体で、編集長は実績もある人物。運営もしっかりしているのに、まとめサイトでもやらないようなパクリを放置しているのは残念でなりません。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について】

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Posted by ksl-live!