山尾志桜里議員が立憲との合流新党を牽制「結集せよ!というのは愚民思想、努力不足を国民に責任転嫁するロジック」
国民民主党の山尾志桜里衆院議員は20日、立憲民主党との合流新党に参加せず玉木新党に参加する意向を明確にした。そのうえで山尾氏は、理念なき結集を呼び掛ける合流新党に関して「愚民政治だと思う」「政治家自身の努力不足を国民に責任転嫁するロジックだと思う」とけん制するSNS投稿を行った。
①国民民主党の解党と立憲民主党との合流が決まりました。本当にもったいない!
でも最終最後、議員の意志は縛れないもの。立憲との合流希望の議員がこんなに多い以上、致し方ないです。私は合流新党には行かず、玉木新党に参加します。政策提案型の中道政党が本当に必要だと思うので。
— 山尾しおり (@ShioriYamao) August 20, 2020
②やはり「理念は曖昧だけど大きい塊」より「小さくても明確な理念がある政党」の方が、国会議員として誠実な仕事ができる。それに「理念なき政権交代」は「緊張感なき一党支配」と同じくらい国益を害する。
何より、国民は賢いので、理念なき政権交代を選択しないと思います。— 山尾しおり (@ShioriYamao) August 20, 2020
③それでも「質より数だ!」「結集せよ!」というのは愚民思想なんじゃないかな。「所詮国民は理念なんて求めてない、政策なんて分からない」という、政治家の根拠なき上から目線。でも愚民思想って、政治家自身の努力不足を国民に責任転嫁するロジックだと思う。幸い、国民は案外賢い。
— 山尾しおり (@ShioriYamao) August 20, 2020
④実際SNSでのリプライからも、私はものの見方を広げてもらっています。なるほどと思う指摘も多くあります。皆さんそれぞれに貴重な時間を使って下さって感謝です。最近は応援の声も多くて、私も人間なのでやっぱり嬉しい(笑)謙虚さを忘れず、前向きに新スタートを切ります!
— 山尾しおり (@ShioriYamao) August 20, 2020
どうなる?玉木新党
山尾氏は玉木代表が解党後に立ち上げる新党に参加する意向を示しているが、国民民主党の大多数が立憲との合流新党に参加し玉木氏側の新党参加は10名程度までに留まりそうだ。
一方で山尾氏が立憲民主党を離党した議員に接近しているという報道もあり、無所属議員の動向は未知数だ。また、現職議員だけでなく衆院選の予定候補となっている支部長らが玉木氏側に付けば、次期衆院選を挟んで早期に少数政党からの脱却も不可能ではない。
玉木新党に関しては、これまでの民主党系とは違い保守層からも支持するとの声が早くも上がっているが、拙速な人数集めに終始せず、立憲側との違いを見せることができるかどうかを試されているようだ。
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