立憲・原口一博さん、菅総理のバイデン氏への祝辞に苦言「今の大統領はトランプ氏ですよ」→枝野代表も祝辞を投稿
開票が続くアメリカ大統領選挙は日本時間8日早朝、民主党候補のバイデン氏が選挙人の過半数を獲得する見込みとなり勝利宣言を行った。これを受けて菅義偉総理はツイッターで、バイデン氏と初の女性副大統領となるカマラ・ハリス氏に祝辞を投稿した。
しかし、この投稿に立憲民主党の原口一博衆院議員は「今の大統領は、トランプ氏ですよ」と指摘し「誰がこのツィートを総理にさせたのですか?ご自身ですか?」と追及する引用リプライを投稿した。
地球温暖化阻止に向けた国際連帯に米国が戻る事を私は支持します。
しかし、菅義偉総理、あなたは日本政府を代表してこのツィートをされているのですか?今の大統領は、トランプ氏ですよ。そして米国民は、大統領選挙の開票の最中です。
誰がこのツィートを総理にさせたのですか?ご自身ですか? https://t.co/tlmy7AVoEB— 原口 一博 (@kharaguchi) November 7, 2020
枝野代表も祝辞をツイート
実は菅総理の投稿には「大統領選」「当選」という言葉が使われていない。あくまで現時点では開票中で就任もしておらず、来年1月まではトランプ氏が大統領として執務することへの配慮だろう。
原口氏は政府を代表したと思われる投稿に苦言を呈しているようだが、重要な同盟国の次期大統領となる公算の高いバイデン氏を完全に無視するのも儀礼上の問題があるだろう。
また、政府ではないにしても総選挙では次期総理大臣候補として戦う野党第一党の枝野幸男代表も祝辞をツイッターに投稿しており、菅総理に難癖を付けるならこちらも指摘するべきだ。枝野氏の投稿には「次期大統領」「勝利宣言」とはっきりと書かれている。
バイデン氏が次期大統領として勝利宣言をされました。バイデン氏と、初の女性副大統領となるハリス氏に心からの祝意を表します。多様性を尊重すると共に、コロナ禍の中、国内外の融和を取戻す政治を展開されるよう祈念しています。気候危機や、東アジアを巡る課題など、共に議論を深めていきましょう。
— 枝野幸男 立憲民主党 (@edanoyukio0531) November 8, 2020
幹事長も次期大統領と認める投稿をしている。
バイデン前副大統領がアメリカ大統領に就任することに、心からお祝いを申し上げます。カマラ・ハリス氏とともに新型コロナウイルス、気候変動対策、世界経済の立て直しなど地球規模課題についてリーダーシップを発揮して頂き、また、強固な日米関係の構築を期待します。
— 福山哲郎・立憲民主党 (@fuku_tetsu) November 8, 2020
おそらく原口氏は、政府と野党は違うと言うのだろうが、そういう言い訳を繰り返す政党に政権は任せることはできない。民主党政権は悪夢であったが、政権を取る前の民主党は「自分たちが政府ならどうするか」という視点があった。今の野党は永久に野党であるべく行動しか見られない。
民主党政権では大臣まで務めた原口さんが、すっかりと万年野党に染まっているのは残念だ。
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