西村大臣の「神のみぞ知る」立憲・川内博史議員も厚労委員会で同じ発言、民主党政権では原発事故対応めぐる経産副大臣の答弁でも

政治・社会

 西村康稔経済再生相が19日夜の記者会見で、今後の新型コロナ感染動向を問われ「神のみぞ知る」と答えたことに、立憲民主党の枝野代表が「許しがたい」と反発している。
参考:西村大臣の「神のみぞ知る」発言に枝野代表「許しがたい」→国民・榛葉幹事長「大臣も頑張っている。言葉の揚げ足を取るつもりはない」人間性の違いを見せつける

 西村大臣の発言を好意的にとらえれば、今後の動向は余談が許されないという意味だが、大臣として不適切な発言とする意見もあり賛否が分かれている。

この「神のみぞ知る」という発言は、立憲民主党の川内博史衆院議員もコロナ対策の委員会質疑で使っており、民主党政権時代には当時の経産副大臣が発言し謝罪している。

民主党政権でも過去にも問題となった

 西村大臣とは立場が異なるが、立憲民主党の川内博史衆院議員が5月の厚生労働委員会で、感染者数を網羅的に把握するのは不可能という意味で「神のみぞ知ることだ」と表現している。

第201回国会 衆議院 厚生労働委員会 第13号 令和2年5月15日
川内博史(抜粋
 その上で、現状、日本における感染症対策、PCR検査が足りないのではないか、あるいは感染者の現状というものが正確に把握されていないのではないかというようなことが指摘をされておる、これは国内だけではなくて国際社会においても指摘をされているというふうに私は認識をしているんですけれども、感染している人を網羅的に全数把握することなんか絶対無理だ、誰もできない、神のみぞ知ることだと思うんです。なるべく感染の状況を把握しようねということについては誰も異存はないんだろう、そこで、PCR検査などの体制をしっかりとっていこうということになるわけです。

 民主党政権下でも原発事故の対応を巡る経産副大臣の国会答弁で飛び出し問題となっている。

第177回国会 参議院 予算委員会 第9号 平成23年3月28日
池田元久
○副大臣
(池田元久君) 私としては予見し得る最悪の事態を考える、それ以上は神のみぞ知るでございます。(発言する者あり)
 今回は、質問の委員の方ももう非常によく分かっていらっしゃると思いますが、先ほど貞観地震のこともおっしゃいました、貞観地震の。そのことをやはり、そういうことを踏まえてこれから安全というものを考えていくということでございます。(発言する者あり)

 この時には当時野党だった自民党から激しいヤジと怒号が飛び5回も審議がストップしている。

 やはり立場によって問題視されるときと、そうでないときがあるようだ。予測が難しかったり、余談が許されないという意味で過去の国会審議でも何度も使われている言葉であるが、民主党政権時の池田経産副大臣の場合は「原発事故の最悪の事態」と、ある程度想定されている具体的な問題であることから、無責任であると批判され謝罪と撤回に追い込まれている。

 当時の民主党政権内でも問題発言との認識であったが、当時の官房長官だった枝野幸男氏は会見で問われても発言を批判することは無かった。西村大臣には「許しがたい」と言っているのに。

asahi.com(朝日新聞社):枝野官房長官の会見全文〈29日午前9時50分〉 – 東日本大震災
 【池田経済産業副大臣の発言】

 ――池田経産副大臣が原発事故の行方について、「神のみぞ知る」と発言したことについて。

 「私はとにかく菅総理を先頭に全力を挙げて、これ以上悪化させないための努力を最大限努めていくのが、政府の役割だと思っている」

 立憲民主党の方々には、自分たちのこういった過去の発言を振り返ったうえで、その批判が正当なものかどうかをよく考えて欲しい。無理だろうけど・・・

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