NHK「クローズアップ現代+」番組終了報道をNHKが否定、記事削除を要請→筆者が内部資料を公開する事態に

マスコミ・報道



 Yahoo!ニュース個人で9日に配信された記事「NHKが「クローズアップ現代」の終了を決定(立岩陽一郎)」に対してNHK側が激しく抗議して記事削除まで求める事態となっている。

 立岩陽一郎氏の記事では同番組が来年の4月に終了することが決定したとされ、これまで噂された政権与党との軋轢などが掲載されている。これを受けて政権に批判的な人物らは、あたかも官邸などからの圧力があったかのように大騒ぎしていたが、NHK側が番組終了を否定したことで一旦は騒動が収まった。

 しかし、執筆者の立岩陽一郎氏は記事削除を拒否したうえで、10日にYahoo!ニュース個人を更新し「内部資料」の一部を公開し反論を開始した。立岩氏が示した資料が本物だとすると、NHK内部でクローズアップ現代+の後継番組が計画されているようにも見えるが、ジャーナリストとしては情報源を絶対に明かせないため、その証明が困難となっている。
参考:「クロ現」終了の記事を「まったくの事実無根」としたNHKの見解は事実ではない(立岩陽一郎)

立岩氏を責める気にはならない

 仮に立岩氏の情報が真実だとしても、NHK側は来年4月の終了を延期することができる。こういった内部情報ネタは報じる側が圧倒的に不利で、事前にリークされたしまった企画はスクープ潰しのために一旦白紙にするというのは一般企業でも良くある話だ。

 一方で、NHK側の主張が正しいとするなら、立岩氏の示した内部資料は「クローズアップ現代」が「クローズアップ現代+(プラス)」に変わったように、来年の4月以降にステップアップすることを目指しているだけで打ち切りではないのかもしれない。

 筆者の経験からしても、かなり確度の高い証言付きで流れたリーク情報が、その期日になっても何も起こらないということは珍しくない。前述のように「リークされたら計画変更」というのは本当によくある話で、仮に来年4月に同番組が存続していたとしても立岩氏を責める気にはならない。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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