【広島再選挙】元文科事務次官と現職文科大臣のバトル!野党陣営応援に山口二郎と前川喜平、与党陣営は萩生田光一文科相が広島入り【マガジン95号】

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 前代未聞の大規模買収事件により行われている広島再選挙。当初、優勢が伝えられていた自民党候補を野党候補が逆転しているという報道もあり、ラストサンデーを前に16・17日は大物議員が続々と広島入りしている。18日にも両陣営が知名度の高い現職の現地入りを予定。

 筆者が取材した中では、16日に野党陣営の応援に法政大学の山口二郎教授が福山市入りし演説(翌日は広島市)、17日には元・文科事務次官の前川喜平氏が福島市内の各所でマイクを握った。対する与党陣営は17日、萩生田光一文科大臣が午前中から福山市内の複数会場で応援演説を行なっている。

 元文科事務次官と現職の文科大臣が同日に福山市内で演説するサプライズだ。

山口二郎、前川喜平の投入は吉と出るか?

 筆者は16日に宮口はるこ候補の演説現場を取材したが、地方で山口教授を知るものは少なく福山哲郎幹事長と並び立っても、これにより盛り上がったようには見えなかった。


 17日の前川喜平氏の福山入りも取材したが、こちらは"意外"と言っては失礼かもしれないが大変な人気で、演説後の記念撮影ではご婦人方から黄色い声援が飛んでいた。共産党系の人たちに特に人気のようだったが、共産党の機関誌「しんぶん赤旗」が、前川氏の天下り問題を徹底批判していたことはもう忘れたのだろうか。


 この二人はネット上で「落選請負人」と呼ばれ、応援に入った候補者が軒並み落選している。特に逆神度合いの強い山口教授の演説に注目してみたが、かなり控えめでいつもの過激な言葉は封印しているようだった。一方の前川氏はモリカケ、サクラ、伊藤詩織とフルコンボ状態。こういう野党支持者へのリップサービスは現場ではうけてもノンポリはドン引きするだけだろう。

 劣勢が伝えられる自民党支持者らは、この落選請負人の登場に勝機を見出している。

萩生田大臣のサプライズ登場

 事前の告知はされていなかったが、自民党公認の西田ひでのり候補の応援に萩生田光一文科大臣が午前中から福山入りし演説を行った。前川喜平氏の福山入りを狙ったわけではないだろうが、まるで文科行政をめぐる代理戦争のようだ。


 萩生田大臣は2019年の選挙で河井案里氏を応援してはいないが、当時の安倍総理に近い人物であることから再選挙での広島入りは意外な展開と言えるだろう。それだけ自民党も焦っているのかもしれないが、残りの一週間で誰を広島入りさせるか?とても楽しみだ。

 この日は福山市を選挙区とする小林史明衆院議員(広島7区)の縁か、小林氏の後を継いで女性初の青年局長を務める牧島かれん衆院議員も応援に駆け付けた。


宮口候補の「新潮報道」はどう影響したか?

 野党陣営の宮口はるこ候補がシングルマザーが売りであるのに、離婚から短い期間で立憲民主党の参議院議員秘書と婚約しており、結婚式の前撮り写真は週刊新潮にも掲載された。ただし「新潮砲」というにはインパクトがなく、写真はずっと前から流れていたもので自民党陣営も存在は知っていたが、特に問題視していなかったものだ。

 ただし、新潮報道を受けて宮口候補はマスコミを警戒するようになったと言われている。実際に何度も取材している筆者から見て、警戒して直撃を受けるタイミングを避けているようにも見える。

 ただし、現在流れている宮口陣営"警戒"の噂は少し大袈裟ではないかと思っている。現に筆者は新潮の発売日に宮口候補側から声をかけられ名刺交換し、お相手の参議院議員秘書とも簡単ではあるが言葉を交わし名刺をいただいている。色々と思うところはあるが、全力で逃亡しているなんてことは断じてない。現場を繰り返し取材していれば分かること。

 宮口陣営が誤解をされた原因や反応などを以下に記しておく。