立憲民主党・枝野幸男さん、共産党と連立が組めないことを自民党のせいにする

政治・社会



 立憲民主党の枝野幸男代表は18日、TBSラジオの番組に出演し次期衆院選で政権に就いても共産党と連立が組めない理由について、野党となった自民党から天皇制や自衛隊や日米安全保障条約に対する考え方の違いを追及され「国会は全部機能が止まる」と述べた。

共産との政権「すぐ倒れる」 立民代表:時事ドットコム
(前略)
 枝野氏は、自民党が下野すれば共産との関係を徹底的に追及してくると指摘。「(共産が)党の考えを内閣に持ち込まないと言っても、そんな言行不一致はないと、とことん野党自民党はやる。国会は全部機能が止まる」と語った。
 一方、「連立政権を組まないことと連携しないことは全然意味が違う」と強調。共産と政策ごとに一定の範囲で連携していくことは可能との認識も重ねて示した。

とれもしない政権の構想で悩む愚

 立憲民主党と共産党が連立を組めば、野党となった自民党が天皇制や安保について追及することは間違いないが、それで「国会は全部機能が止まる」というのは大袈裟すぎる。そもそも、そういうポストに共産党も大臣は出さないだろう。

 仮に国会が紛糾したとしてそれは立憲民主党の調整不足であって自民党のせいではない。調整不可能な国家観の違いを無視して、選挙のための集票だけはお願いするという矛盾が有権者に理解されるはずもなく政権奪取などありえない。

 枝野代表の本音としては、自分たちの現有議席を微増させることで精いっぱい。政権奪取など本気で考えていないのに、支持母体の連合から"空想"の「共産党との連立」を追及される筋合いもないと思っているのだろう。それでも連合東京などは共産党と接近する東京都連に最後通牒を突きつけている。立憲民主党内に組織内候補もいることから、推薦取り消しという事態には至っていないが、個々の投票行動には大きな影響を与えそうだ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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