ブーメラン!立憲民主党議員「子ども庁」から「子ども家庭庁」への名称変更に反対→少し前の立憲「私たちは『こども庁』ではなく『子ども家庭省』の設置を主張してきた」

政治・社会



 これまで「こども庁」で検討されていた名称を「子ども家庭庁」とする政府案が自民党の会合で了承されたことを受け、多方面から「子ども庁」にするべきだという声が上がっている。
参考:地獄だった、から…「こども庁」唱えた女性、「家庭」の2文字に失望:朝日新聞デジタル

 この名称変更に対して立憲民主党議員から、子育てを家庭に閉じ込める危険性から「追加される意図も現実的にこわい」との異論が出ている。自民党案に対しての意見としては理解できるが、そもそも立憲民主党が"庁"ではなく独立した"省"とする「子ども家庭省」を提言している。


立憲も過去に「子ども家庭省」を提言

 打越さく良参院議員は、元は立憲民主党が提言をしたという指摘に対して「立憲民主党は「家庭」を入れろと主張していません。「子ども省」を提案しています。」と否定している。

 確かに打越氏の言うように立憲民主党の概要と法律案では「子ども省」とされている。
0531【概要】子ども施策総合推進法案.pdf
0531【法律案】子ども施策総合推進法案.pdf

 しかし、立憲民主党が提案への理解を深めるために発表した資料では過去に「子ども家庭省」を提唱していたことが記述されている。これは今年5月31日に党が衆議院に法案提出した際に公表されたものだ。

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 実は「子ども庁」という名称は、記事冒頭の朝日新聞記事でインタビューを受けている風間暁さんの訴えで「子ども家庭庁」から変更された経緯がある。
参考:虐待サバイバーの声で「子ども家庭庁」が「こども庁」に! | 参議院議員山田太郎 公式サイト

 これ以降も、当時の菅総理が「子ども庁」を打ち出したことに対して立憲民主党議員らは「民進党の子ども家庭省が元祖」として"家庭"を含めた名称を何度もアピールしている。また、当時の福山幹事長も会見で「私たちはもともと『こども庁』ではなく、実は15年前から『子ども家庭省』の設置を主張して参りました」と述べている。
出典:「危機感が伝わってこない」政府のCOVID-19対応に福山幹事長 – 立憲民主党

 自分たちが使ってきた名称を、自民党が使い始めた途端に「こわい」などと批判するのはおかしな話だ。批判するなら、一度は「子ども庁」とされた名称を再変更したことを責めるべきだ。

 子ども家庭庁では保育所は厚生労働省、幼稚園は文部科学省、認定こども園は内閣府が所管するという縦割り行政を一元化したり、いじめ対策を文部科学省から移管することなどが予定されている。だが「家庭」という言葉を入れてしまうと家庭を構成するのが全世代であることから、本来の目的とは違う分野や課題対応が重複することも考えられ縦割りの一元化とは逆行しそうだ。
 報道されている「自民党内の伝統的な保守派に配慮した」という理屈も理解しがたい。前述の山田太郎議員のブログでも杉田水脈衆院議員が賛同したことなどが写真付きで紹介されているが、杉田議員は党内の保守派ど真ん中だ。

 各党で提言しあって競うことは良いことだが、自分たちが元祖と主張するために先の代表選でも泉健太氏が「子ども家庭省」の名称を使っていたこともなかったことにして、この件を政府与党への攻撃材料にするのは如何なものか。

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