これでいいのか社民党!福島瑞穂党首がまた参院比例代表で出馬、選挙区候補を捨て駒に自分だけ議席確保へ
社民党は12日の記者会見で、夏の参院選で福島瑞穂党首と大椿裕子副党首を比例代表の公認候補とすることを発表した。これまで福島氏が党首でありながら衆議院選挙区への鞍替えもせず、参議院でも選挙区出馬を回避してきたことが批判されてきた。前回改選の2016年も党存続のための重要な選挙であったが、貴重な全国比例1議席を福島氏の当選で消費している。
社会民主党は本日、夏の参議院議員選挙の第1次公認として全国比例区の予定候補2名を発表しました。
🌹福島みずほ(現4期・党首)@mizuhofukushima
🌹大椿ゆうこ(新・副党首)@ohtsubakiyuko #参院選2022 #あなたの弱音が政治の課題 pic.twitter.com/aXjf9O1rKQ— 社会民主党🌹OfficialTweet #あなたの弱音が政治の課題 (@SDPJapan) January 12, 2022
ほかの候補を捨て駒に自分だけ当選
衆院選で惨敗した社民党が政党要件を満たし政党助成金などを受け取るには、夏の参院選で比例票の得票率2%が条件となっている。この2%を達成し党が存続したとしても割り当てられるのは1議席のみであることを考えると、福島氏が衆院選で選挙区に出馬し議席を確保、参議院で比例1議席を目指すのが筋だった。選挙区で戦う覚悟もなく、自分の議席を優先するような党首に党勢拡大ができるはずがない。
社民党は衆院選に比べて参議院で得票しやすい傾向にあり、最も得票が期待できる福島氏が改選とあって2%は無理な話ではない。それでも得票率は選挙のたびに下がり続け、全国組織が立憲民主党との合流組とで分裂し劣勢にあることはかなりの痛手だ。
仮に社民党が消滅するような結果となっても、福島氏の議席だけは約束されたような構図では党員もやる気が起きないだろう。社民党はここからさらに比例代表を4~5名追加公認し比例票を積み上げる算段だが、当選の見込みが薄い選挙区候補を含めて、福島氏を当選させるためだけの捨て駒でしかない。
これでいいのか社民党。
関連:社民党が来年1月に党首選、福島瑞穂さん「いろいろな人と相談して検討する」いろいろな人はもういないと思うけど
関連:衆院選当選者の平均年齢、日本共産党が62.3歳でダントツトップ!かつて「おっさん政治をやめさせよう!」と宣言した社民党の当選者は65歳の”おっさん”ひとりだけ