社民党が謝罪、機関紙でロシアを擁護し米国の陰謀説を展開「ロシアを悪玉に仕立てた」北朝鮮による拉致問題対応と同じ過ちを繰り返す
社民党は3日、機関紙「社会新報」2月23日号1面(18日掲載)において、軍事侵攻の準備を進めるロシアを擁護して、NATO拡大と米国による陰謀説を展開していた記事について謝罪した。
参考:『社会新報』2022年2月23日号1面掲載記事に関する経過報告とお詫び – 社民党 SDP Japan
当時すでにロシアがウクライナ国境付近に軍を終結させていたにもかかわらず、米国メディアによる侵攻説報道を宣伝工作であるかのように批判し、ひたすらロシアだけを擁護する無理筋の内容にはSNSを中心に多くの批判が集まっていた。問題の記事は軍事侵攻開始前の21日には一旦削除されたが、軍事侵攻が開始された24日に誤って記事を再公開、翌日には再度削除したがそれまでの経緯説明や謝罪もないまま1週間が経過していた。
【魚拓】ウクライナを戦場にするな~米ロ両国は冷静な対話で緊張緩和を~ – 社民党 SDP Japan
拉致問題と同じ過ち
社民党は「軍事行動を繰り返すロシア政府・軍への批判がなく、平和的生存権の侵害に直面するウクライナの方々を等閑視するかのような内容」と言葉を濁しているが、実際に掲載された内容は米国による侵攻説を否定してロシアの行動を露骨に擁護するものだ。
【魚拓】ウクライナを戦場にするな~米ロ両国は冷静な対話で緊張緩和を~ – 社民党 SDP Japan
この内容は、れいわ新選組が「ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議案」に反対した理由と酷似している。れいわ新選組の反対理由は根本的な認識の誤りが指摘されているが、社民党は同様の主張を展開していたことについて詳しい説明をするべきだ。これでは、ロシアの軍事侵攻が始まった途端にウクライナに寄り添うような態度に改めたことも、選挙目当てのパフォーマンスにしか見えない。
社民党は、かつて北朝鮮による拉致問題を存在しないものと否定する論文をホームページに掲載し続け、小泉訪朝により金正日が拉致を認めたことで渋々、それまでの対応のまずさを認めたことがある。今回のロシア擁護も、かつての北朝鮮擁護と同じではないか。最終的に現実を突きつけられて、やっと過ちを認めるという構図もすべてが同じだ。何も変わっていない。
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