琉球新報さん、ロシアのプロパガンダ通信社「スプートニク」を引用してロシアを擁護してしまう
マスコミ・報道
琉球新報に掲載された17日のコラムが話題となっている。
問題のコラムは乗松聡子氏の連載「乗松聡子の眼」、冒頭からロシアのプロパガンダが指摘される通信社スプートニクを引用し、ロシアを擁護するような内容となっている。一方、西側メディアを「ロシア悪魔視一辺倒の報道」と批判している。
戦争の教訓生かせ ロシア「悪魔視」に疑問<乗松聡子の眼> – 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト
3月13日付のロシアの通信社「スプートニク」によると、ロシアのウクライナ「特殊軍事作戦」開始以降、260万人以上の民間人がロシア連邦への退避を申請しているという。ロシア非常事態省が330トン超の人道支援物資をドンバスやキエフに届けたという報道もあった。西側の報道しか見ていない人たちは、これらの情報を引用しただけで「ロシアのプロパガンダだ」と自動的に断定するかもしれない。しかし私は逆に、西側におけるロシア悪魔視一辺倒の報道を見るにつけ、我々は大日本帝国の戦争から何を学んだのか、と思ってしまう。
引用してはいけないメディア
コラムの筆者は「大日本帝国の戦争から何を学んだのか」とドヤっているわけだが、引用している通信社スプートニクはフェイクニュースや陰謀説が多く、ツイッター社からは広告出稿を禁じられ、EUで禁止措置が講じられ、GoogleではEU域内の検索結果から除外するという措置を取っている。
参考:ロシアのプロパガンダに加担するスポーツ紙の「こたつ記事」(藤代裕之)
ロシアによるウクライナ侵攻前からネット上でスプートニクを引用した言説は「スプートニク(笑)」などと嘲笑の的となっていた。この通信社自体が政府系メディアの傘下にあり、この戦時下では特に信用してはならないメディアであることは間違いない。
乗松氏は侵略側の政府系メディア傘下の通信社を引用するという、書き手として恥ずかしいことをしてしまったわけだが、これをそのまま掲載してしまった琉球新報のリテラシーの低さも大問題だ。
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