立憲民主党の青空対話集会は茶番か?香川県では報道陣を警察が取り囲み規制、小川淳也氏や予定候補への取材も不可【マガジン175号】

KSLマガジン



 6月16日、立憲民主党の泉健太代表が香川県高松市内で青空対話集会を行った。当日は小川淳也政務調査会長、もてき邦夫候補予定者もマイクを握り市民との対話に臨んだ。

 筆者の目的は、立憲民主党所属の摂津市議が視覚障害者を嘲笑した問題を直撃するための現地入りであったが、青空対話集会もビデオ撮影しネット配信も行った。
直撃の詳細と動画→【動画】私が泉健太代表を直撃した理由 立憲民主党市議による視覚障害者嘲笑問題を府連マターで終わらせてはならない

 この青空対話集会は市民が直接政治家に質問できる場であるが、泉代表が来県するということでSPだけでなく地元警察の警備も動員されていたが、これが前代未聞のグダグダ警備でマスコミ一同が不満を漏らし地元テレビ局記者が終了後に警察関係者に抗議する場面も見られた。

 警部対象である泉代表には党関係者の仕切りで終了後の囲み会見が設定されたが、警備対象ではない小川政調会長と予定候補者には一切の取材ができず近くで写真を撮ることも許されなかった。

なぜ小川氏まで取材不可となるのか?

 福山哲郎・前幹事長への暴行事件などもあり警備が強化されるのは理解できるが、マスコミが規制を受ける目的が不明確で事前説明も無かったことから記者やカメラマンが動くたびに警察に注意され押し戻されるという繰り返しであった。

 まず撮影場所(マスコミ区画)が指定されるのは普通のことなのだが、明確な線引きもないのでどこまでの範囲で動いていいのか分からない。筆者の場合はカメラの台数などまで警察に確認され、途中に2歩程度後ろに下がって写真を撮ろうとしただけで「範囲内で撮影してくださいよ」と押し戻された。どこまでが撮影可能かなどの説明もなく、ただ指定された場所から一歩も動くなというのは乱暴だ。

 枝野代表時代も似たようなことがあったが、ここまで報道陣の行動を執拗に規制された例はない。警備であるならば全体を見るべきで、マスコミだけを危険視するのは異常だ。集会終了後にも自由に動くことは許されず、泉代表の囲み会見の呼びかけがあったので移動しようとするとこれも制止され、一般人が自由に泉代表に接触する中、報道陣だけは警察に誘導され囲み会見まで移動する異常な光景だった。

一般人が入り乱れるなか、報道を制止する意味不明な警備

もう完全に「報道陣は泉を殴る」という前提のようで、注意される側としては気分が悪い。こんなことをしてるうちに一般人への監視が手薄になるというデタラメな状態で、なぜ小川政調会長と予定候補者への接触まで制限されたのかは最後まで不明で、両名は泉代表の囲み会見にも参加せず帰ってしまった。

 終了後に地元テレビ局の記者が警察関係者に説明を求めていたので、途中から筆者も参加してそのデタラメさ加減について抗議した。結果的には立憲民主党(県連)が悪いということが分かったが、腕章を付けた多くの党関係者は演説中もこれといって会場整理や案内をすることもなく気が付いたら消えていた。

 警察関係者から受けた説明と立憲民主党関係者の不誠実な対応を以下に記しておく。

警察からの事後説明と立憲の不誠実さ

 まず、地元テレビ局からの抗議を受けた警察関係者は素直に警備上の不備と行き過ぎた規制を詫びていた。おそらく警備の責任者と思われるが、筆者が少しアングルを変えるために動いただけで体を抱えるように押し戻したことについては「やり過ぎだ」と別の場所から無線で注意したという。

 問題は立憲民主党関係者の不誠実で不真面目な振る舞いだ。これは本当に許しがたく、香川県に擁立した予定候補者をどうにか知ってもらおうという気概も感じられなかった。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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