映画監督・森達也氏がJアラート批判「日本上空といっても高度800~1000㎞。それなら飛行機が飛ぶたびに鳴らさなくてはならない」
政治・社会
北朝鮮が弾道ミサイルを発射した4日朝に発出されたJアラートについて、映画監督の森達也氏が「日本上空といっても高度は800~1000㎞」としたうえで「それならば飛行機が日本上空を飛ぶたびにJアラートを鳴らさなくてはならない。」とツイッターで批判している。
日本上空といっても高度は800~1000㎞。ちなみに国際宇宙ステーションの高度は400㎞。弾頭も搭載していないはず。確かに万が一落ちてきたらそれなりの被害は出るけれど、それならば飛行機が日本上空を飛ぶたびにJアラートを鳴らさなくてはならない。沖縄ではもっといろいろ落ちてくる。
— 森達也(映画監督・作家) (@MoriTatsuyaInfo) October 4, 2022
高度での評価は誤り
弾道ミサイルの高度を「800~1000㎞」として国際宇宙ステーションより高いなどと評価して、Jアラートの意味がないとする投稿がSNSを中心に流布されているがこれは誤解である。
国際宇宙ステーションは一定高度で安定して軌道周回しているわけで、打ち上げから放物線を描いて落下するミサイルとは全く異なる。これは飛行機でも同じ理屈で、許可の範囲で離陸から安定飛行して航空管制の管理下にある航空機とは危険度が全く異なる。
どんなに高度が高かろうと落下し着弾させることが前提のミサイルと、上空を安定して通過する航空機の違いも判らないようなレベルの話を元国会議員までが流布しているのだから情けない。
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