検証!G20のフォトセッションで安倍首相が無視された?→各国首脳との握手をカットした悪質動画でした
G20大阪の開幕フォトセッションで、安倍首相が各国の首脳に無視されているようなテロップを付けた動画が拡散されている。東京新聞の望月衣塑子記者やジャーナリストの岩上安身ら政権に批判的な著名人に引用され、動画は100万回再生を超えている。
2019年6月28日のG20大阪の初日、フォトセッションです。
突然ですが問題です。
国際舞台では存在感を消し去ることで有名な安倍さんですが、この時安倍さんは何回人と接触(会話や握手、ハグ等)するでしょう?大ヒント。議長国です。最初から立っています。中央です。
↓答えはこちらで pic.twitter.com/xBhTL0PeDG
— 尾張おっぺけぺー (@toubennbenn) June 28, 2019
結論から言うと捏造動画である。フォトセッションに各国首脳を迎え入れるのはホスト国の首脳の役割で、ホスト国は1人ずつと握手をし参加国の首脳はその後の整列前にあいさつを交わすのが通例となっている。拡散された動画では安倍首相が各国首脳を迎え入れ握手を交わす場面をカットしているのだ。
カットされていない動画
カット編集されていない動画が以下のものだ。前半で各国首脳を迎え入れ握手している。直前に握手したのにもう一度握手をする必要もない。
ホスト国首脳は握手をしないのが通例
では他の開催国ではどうだったのだろうか?
2016年にホスト国を務めた中国の習近平国家主席も初めに各国首脳を迎え入れ、フォトセッションではほとんど握手をしていない。
2018年のアルゼンチンでもマクリ大統領が同じようにしている。安倍首相と同様に最初に中央に立ちほとんど握手をしていない。
これがG20の慣例になっているのだ。それにも関わらずホスト国である首相の迎え入れを無かった事にして、安倍首相がポツンと佇んでいたかのようなテロップと編集を行っていたのだ。これを拡散したジャーナリスト達はこれまでのG20を見ていなかったのだろうか?
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