共産党・小池氏が韓国議員の竹島上陸を批判「力による現状変更を迫る行動」党の見解「日本の領有権、歴史的にも国際法的にも明確な根拠ある」
日本共産党の小池晃書記局長は2日の定例会見で、韓国国会議員が竹島に上陸し領有権を主張したことについて問われ「日韓の今日の緊張を作ったのは安倍政権の責任」としたうえで、韓国側の竹島上陸に関しては「力による現状変更を迫る行動」と強く非難した。
日韓の今日の緊張、これを作った原因については志位委員長も会見でお話をしておりますが、基本的には安倍政権に責任があると思います。ただ力による現状変更を迫る行動には我々は反対です。この韓国国会議員による竹島への上陸は、まさに力による現状変更を迫る行動になる。日韓両国間の緊張を高めるような行動はとるべきではないと思います。
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この「力による現状変更」については、ロシアがクリミアを併合した際にも用いられた言葉であり、共産党としてはかなり強いメッセージである。
共産党の見解「歴史上も国際法上も日本」
この会見の一部が切り取られ、安倍政権批判の部分ばかりが強調されているが「力による現状変更」とは韓国を批判した言葉である。では、日本共産党は竹島についてどう認識しているのか?
以下は日本共産党がホームページで公開しているQ&Aであるが、はっきりと「竹島の日本の領有権の主張には歴史的にも国際法的にも明確な根拠がある」と書いてある。
>Q 竹島の領有問題は?
A 日本領有に根拠 編入時に韓国併合重なる
竹島は日本海航海者の好目標であったため古くから日本人にも知られ、「松島」の名で日本の文献にも表れ、アワビやサザエなどの漁に利用されていました。しかし、この島の帰属は、文献的には必ずしも明確ではありませんでした。1905年、竹島でアシカ猟に従事していた隠岐島の中井養三郎氏から10年間の貸し下げが出されたのを受け、日本政府は同年1月の閣議決定で同島を日本領として島根県に編入しました。
竹島はこれ以来、日本領とされてきました。51年のサンフランシスコ平和条約第2条a項も、竹島を、朝鮮に対して放棄する島の中に含めていません。それは条約作成の過程からも明らかです。
こうした経過から日本共産党は、竹島の日本の領有権の主張には歴史的にも国際法的にも明確な根拠があると考えています。現在の韓国の実効支配は、52年に竹島を囲い込む境界線を設定、54年に常駐守備隊を配備し、占拠するようになったのが始まりです。
一方で、日本が竹島を編入した時期と、日本が韓国を植民地にしていった時期とが重なっているという問題があります。1904年には第1次日韓協約が結ばれ、韓国は事実上、外交権を奪われ、異議申し立てができない状況でした。竹島はその翌年に日本に編入され、1910年には韓国併合条約が結ばれています。
日本による植民地支配の歴史を無視したままでは、韓国との間で歴史的事実にもとづく議論はできません。
出典:領土問題 尖閣諸島 竹島/日本共産党はこう考えます
これは意外と知られていない見解で、ネットの保守層では日本共産党が竹島を韓国領と主張していると誤解している人も多いが、竹島だけでなく尖閣に関しても日本の領有権を明確に主張している。今回の会見動画も一部が切り取られ「力による現状変更」も含めて安倍政権批判だと勘違いしている人が散見されるが大きな勘違いだ。
ただ、日本共産党の悪いところは、ここからすぐに「日本政府の対応が」「植民地支配が」と批判一辺倒になるところだ。今回の会見でも、冒頭で「安倍政権の責任」と頓珍漢な見解から始まっていることが残念だ。筆者は絶対に日本共産党を支持するつもりはないが、意外と領土問題でしっかり主張していたり、拉致問題の存在を最初に国会で認めさせたたり、パチンコに反対していたりするので、下手に批判コメントを送るとあっさりと論破されてしまうので注意が必要です。
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