立憲・田島麻衣子議員がデマ「政府の危機意識が薄い、新型肺炎に関する会合なし」←首相動静だけ確認、想像で批判
中国・湖北省武漢で発生し国内感染例も確認された新型コロナウイルスについて、立憲民主党の田島麻衣子参議院議員が政府の対応を批判している。田島氏によると、新型コロナウイルスの国内症例が初めて確認されるまで、政府が会合すら開いていないという。
日本政府の危機意識が、あまりに薄かった点。
12月31日中国からWHOへ肺炎事例の初の報告。首相→ホテルで散歩、運動、会食。
1月9日中国で初の死亡例が確認。首相→新型肺炎に関する会合はなし。
1月16日日本で初の関連症例を確認。首相→俳優やお笑いタレントと会食。新型肺炎に関する会合はなし。
— 参議院議員 田島まいこ (@maiko_tajima) February 7, 2020
どうやら新聞の首相動静だけ確認して政府の対応を批判しているようだが、感染確認の日付まで間違っておりピンからキリまでデマである。
目次
田島氏のツイート検証
どうして首相動静を見れば政府対応が把握できると思ったのか。
政府の対応は内閣官房が公開しているが田島氏は確認していないようだ。また、感染症対策なのだから厚生労働省のホームページくらい確認すればいいのだが、それも確認していない。
参考:新型コロナウイルスに関連した感染症について 関係省庁における対応状況一覧[PDF]
以下、田島氏のツイートを分解しデマを指摘しておく。
12月31日中国からWHOへ肺炎事例報告
12月31日中国からWHOへ肺炎事例の初の報告。首相→ホテルで散歩、運動、会食。
発生当事国である中国がやっとWHOに報告した日に日本政府が動けるわけがない。また中国の発表は12月31日だがWHOへの報告は1月9日だ。実際に情報が各国に伝わり緊急で動き出したのは年明けで、日本政府は1月6日から対応を開始している。これは緊急性の高い東南アジア各国と同日である。
参考:中国で原因不明の肺炎拡大 「人から人へ感染報告なし」:朝日新聞デジタル
1月6日
・厚生労働省が自治体、医師会、検疫所に対し武漢市の非定型肺炎の集団発生に係る注意喚起を実施
・外務省が感染症スポット情報を発出(以降継続)
・文部科学省が大学病院に対し注意喚起を実施
ちなみに田島氏が指摘する12月31日の枝野代表のツイート
いよいよ今年もあと6時間 今年も多くの皆さんに支えていただきました。本当にありがとうございました🙇
マルエツの刺身で日本酒一杯いただき、これから年越しそば 坂道3組や限界突破した氷川きよしさん、リトグリ、などを楽しみに紅白を観て年越しです。
来年は大事な一年になりそうです。→— 枝野幸男 #立憲民主党 #埼玉5区 衆議院議員 (@edanoyukio0531) December 31, 2019
1月9日中国で初の死亡例
1月9日中国で初の死亡例が確認。首相→新型肺炎に関する会合はなし。
中国で死亡例が確認されたといって、この時点でヒトからヒトへの感染が未確認で対応のしようがない。日本では継続し警戒するほかなく、9日に前述の外務省の感染症スポット情報を追加発出。
その他の対応
1月9日
・農林水産省が動物検疫所本所から各支所に対して、現場で検査を行う職員に自らの健康管理に注意をするように指示
1月16日日本で初の関連症例
1月16日日本で初の関連症例を確認。首相→俳優やお笑いタレントと会食。新型肺炎に関する会合はなし。
これが最も酷いデマだ。日本で初の関連症例が確認されたのは16日ではなく15日の22時台ある。15日の時点で感染者は回復し退院しているが、この翌朝には政府が関係省庁会議を開き対応を協議している。
田島氏はこの関係省庁会議と官房長官会見が報道された「16日」と誤認しているようだが、それならば政府が対応していたことは知っていたはずだ。この部分は非常に強い悪意を感じる。
国内感染の確認は28日
田島氏はもう忘れているのかもしれないが、15日以降も感染確認が複数あるがいずれも中国武漢在住の人物で、症例の確認はされても国内での感染かは分からない状態だった。日本国内で本格的に「騒動」となり不安が高まったのは、中国武漢からの観光客を乗せたバス運転手の感染が1月28日に確認されたことである。
参考:新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月4日版)
また、政府としてはバス運転手の感染(国内感染)が確認されるより早い1月21日(24日も)には関係閣僚会議を開き、30日以降は対策本部の会合を継続して開催している。
参考:令和2年1月 | 新着情報一覧 | 首相官邸ホームページ
ヒトからヒトへの感染が確認されていない状況で必要な対応は取っているが、先月の時点での喫緊の課題は混乱する武漢からの邦人保護であった。この問題に対して安倍総理は1月26日に政府チャーター機での邦人帰国の考えを発表している。
蓮舫・石垣議員のことは棚に上げ?
ここで田島氏に思い出して欲しいのは、国内での感染例が確認された1月28日の翌日にチャーター便で邦人が帰国しているが、その日の参議院予算委員会でトップバッターだった蓮舫副代表が「桜を見る会」の追求だけで新型コロナウイルスへの対応について一切言及していないことだ。
参考:武漢からのチャーター便が到着→蓮舫の第一声「桜を見る会がー!」予算委員会で一言も触れず
さらに、石垣のりこ議員に至っては「新型コロナウイルスはやらない」と宣言し、桜を見る会の方がこの国にとって危険だと言い放っている。
参考:立憲民主党・石垣のりこ議員「新型肺炎ウイルスより先に桜を見る会を正さなければならない!」予算委員会で堂々宣言
田島氏は元国連職員とのことだが、今まで何をやって来たのだろうか。これまでの経緯も確認せず、同党の議員が「桜を見る会」に躍起になっていたことも棚に上げ、よくも政府を批判できたものです。
デタラメなこと書いて政府批判をすれば支持者が喜ぶと思ってやっているのでしょうが、この緊迫した状況でデマを流し混乱を招くようなことは厳に慎むべきだ。
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