検証!朝日新聞記者が写真を加工か?緊急事態宣言下の品川駅の写真が不自然過ぎるとツッコミ殺到


検証!朝日新聞記者が写真を加工か?緊急事態宣言下の品川駅の写真が不自然過ぎるとツッコミ殺到

 朝日新聞の黒田荘吉記者が撮影しツイッターにアップした写真に加工疑惑が浮上している。

 黒田記者は緊急事態宣言が発令される見込みとなった4月7日の朝に品川駅の写真を撮影しツイッターにアップした。さらに、緊急事態宣言発令後の4月8日にも同じ場所で写真撮影しツイッターにアップしているが、混雑ぶりは発令前と全く変わっていないように見える。

 しかし、この比較写真に対して「圧縮加工しているのでは?」「画像が歪んでいる」と多くの指摘がなされている。当サイトで検証を行ったが、やはり加工の痕跡が確認できた。また、ある方法により極めて酷似した画像が再現できたので以下に掲載する。

加工の痕跡と不自然な個所が複数

 まず、当日朝の品川駅が混雑していたのは事実のようだが、曜日や時間帯によってはもっと混雑しており比較にならないという指摘もある。また、朝日新聞が記事で使用した写真も不自然だが、これは望遠で撮影し密集度を高く見せる圧縮効果のように見える。(別記者撮影)

縦横比率が変わるトリミングの跡

 一方で、問題となっている黒田記者の写真のうち7日のものはサイズが1200×900ピクセルで4:3の規格通りだが、8日に撮影された写真は1108×857ピクセルとなっている。少し縦比率が高い。

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 縦横比が加工されたと思われる8日の写真には、写真の下部に余白がありトリミングの痕跡が確認できる。一度どこかに保存してから切り取ったのではないのか?

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指摘された画像の歪みは?

 黒田記者の写真には「画像の歪み」が指摘され、圧縮して人の密度を高く見せているのではないかという指摘もある。だが、7日と8日の写真を比較すると、そもそも奥に見える「全国交通安全運動実施中」の横断幕との距離感が違い、左右のバランスが悪く水平が取れていないのか全体が歪んで見える。アーケード天井の梁の方向が違うという指摘もあるが、ラインを引いてみるとほぼ一致しており違って見えるのは錯覚だろう。

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 8日の写真中央に写るグレーのスーツの男性が細長く見える気もするが、周囲の通行人には不自然な点はない。部分的に各所(グレースーツの手、横断幕のフォント)を拡大してみたが、極端に縦横の比率が変わっているようには見えなかった。ただし、全体的に8日の写真が細長く見える感じは否めない。また、サイネージの数・梁の数が両日で同じなのにサイズや距離感が全く異なっているのは不自然だ。

加工方法を再現してみた

 黒田記者の投稿に興味深い指摘がなされている。アップロードされた際に付された画像データで、これはブラウザの「検証」からも確認できるのだが7日の「縦」と8日の「横」が同じ数字になっている。
※縦と横の表記は投稿者の間違い

 これをヒントに、ダウンロードサイズ横1200×縦900である7日の写真を、縦横900の正方形にしてみた。横が圧縮され細長く見える画像ができた。さらに上部をトリミングして4:3の比率にしてみると横断幕のサイズや距離感が8日の疑惑の写真に似てきた。だが、あまりにも長細く露骨すぎる。

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 次は縦横比を変えず、元画像1200×900から左端300ピクセルをトリミングして900×900の正方形の画像を作った。これを前回と同じように画像上部をトリミングし4:3の比率にしてみた。

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 さらにこれを縦横比率圧縮疑惑の通り、縦を3%ほど長くしてみる。

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 なんということでしょう。
(大改造!ビフォーアフター風)
 横断幕との距離感や構造物の角度、さらに画質の落ち具合がそっくりではありませんか。

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 縦に3%伸ばす前の写真もそっくりで甲乙つけがたい再限度だ。この再現実験以外の手順や方法でトリミングなどされたかもしれないが、再限度は高い。7日と8日の写真では撮影する位置が違うので手前のサイネージのサイズが違って見えるが、加工すると横断幕との距離感が近くなるというポイントは重要。
 ただし、8日の画像ではアーケードの左右の鉄骨が内側に傾いて見えるので、もっと大胆な他の加工がなされている可能性もある。

結論 比較写真として不適切

 指摘されていた「横圧縮」については確たる証拠もなく、通路や構造物の間隔に極端な差異は見られなかった。ただし、これは画角が違うために比較が困難であるだけで、8日の写真が細長く歪(いびつ)に見えることの説明もつかないうえ、横断幕から手前までのサイネージや梁の数が両日で一致しているのに、構造物のサイズ感が違うのは不自然だ。

 また、7日の写真が未加工のオリジナルであるのに、比較された8日の写真にはトリミングの痕跡がある。7日の写真が撮影データからツイッターに直接アップロードされているのに対して、8日の写真は一度パソコンなどに取り込まれ何らかのアプリケーションで表示されたものから切り取られた可能性が高い。加工方法は違うかもしれないが、再現実験で近いものが出来上がっている。

 ただし、これによって混雑度合いが増して見えるかというと疑問だ。報道倫理的には他社でも画像の修正や加工が問題になったことはあるが、この写真は朝日新聞の記事で使用されたものではなく、記者個人のツイッターにアップされたものである。微妙なのだが、黒田記者は朝日新聞のソーシャルメディア記者の認定を受けているが、認定アカウントの「@kurokichi_kichi」は既に存在せず2018年に作った個人アカウント「@soukichi_kuroda」を使っている。アカウントは違ってもソーシャルメディア記者としての認定が有効なら、ある程度は朝日新聞社内で問題にされるだろう。

 朝日新聞の記者として、社会の動きをSNSで伝える役割を担っているものと考えれば、捏造ではなくても手の加えられた写真を比較に用いる行為は適切とは言えない。記者としては同一条件で撮影された写真を掲載し、それを見た読者にありのままを見て判断してもらうべきだ。

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