義家法務副大臣も危惧、新たな宮内庁参与の過去発言「拉致なんて取り上げるのは日本外交として恥ずかしい。あんな小さな問題を」認識は改められたのか?


 新たに宮内庁参与に就いた五百旗頭眞(いおきべまこと)氏が、過去に知人結婚式の控室で北朝鮮による拉致問題を「拉致なんて取り上げるのは日本外交として恥ずかしいよ。あんな小さな問題をね。こっちは、はるかに多くの人間を強制連行しているのに」と発言したとされることに、義家弘介法務副大臣がツイッターで問題を危惧する投稿を行っている。

報道によれば新たに宮内庁参与に就いた五百旗頭(いおきべ)氏が「拉致なんて取り上げるのは日本外交として恥ずかしい。あんな小さな問題を」と発言された過去があるという。被害者は大切な日本国民。事実なら国民統合の象徴である天皇陛下の相談役に相応しいと言えるだろうか。フェイクだと願いたい。

五百旗頭氏は認識を改めたのか?

 五百旗頭氏の発言は小泉訪朝の前年あたりで知人結婚式の控室で発せられたと、国際政治学者で大学教授の島田洋一氏が当時の記憶をもとにブログに掲載したのが初出と思われる。嶋田氏は「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」通称・救う会の副会長を務めている人物だ。

五百旗頭真氏 「拉致なんて、あんな小さな問題を……」 : 島田洋一ブログ (Shimada Yoichi blog)
5,6年前、後輩の結婚披露宴直前の控え室でのことである。話が拉致問題になり、五百旗頭眞氏(現・防衛大学校長)が興味なさげに次のように語った。

「拉致なんて取り上げるのは日本外交として恥ずかしいよ。あんな小さな問題をね。こっちは、はるかに多くの人間を強制連行しているのに」。

私が「救う会」に関わっているのを知る何人かが、一瞬身を堅くするのが分かった。反駁しようかと思ったが、場が場だけにグッと押さえた。それだけに一層不快な記憶として残っているのだろう。

 これに関して、19日の官房長官会見で産経新聞記者が問い質したが、菅長官は個人の発言として政府の見解は述べず宮内庁の管轄である旨を答えるにとどめている。

 五百旗頭氏の歴史観に関しては、先の大戦を侵略戦争と称するなど所謂「自虐史観」と揶揄されるものに近い。ただし、拉致問題に関する発言は小泉訪朝前のものと思われ、その後に認識を改めている可能性もある。小泉内閣のメールマガジンでは、小泉訪朝に関して以下のように評している。

小泉内閣メールマガジン 第248号 2006/09/07
 小泉外交は戦後日本になかった「リスクをとる外交」である。首相自らがあの北朝鮮を訪問し、拉致を認めさせ、問題解決の大筋を共同声明に示す大業は、小泉以外の誰にもできなかったであろう。

 小泉訪朝の成果を評価する一方で、前述の島田洋一氏は2009年に五百旗頭氏が寄稿した書評を引用し酷評している。確かに五百旗頭氏の書評内容からは拉致被害者全員奪還の意気込みは感じられない。

田中均外交を激賞する五百旗頭真防大校長の書評 : 島田洋一ブログ (Shimada Yoichi blog)
 五百旗頭氏は、当然、拉致問題にも触れている。
明言は避けているが、田中氏が描いた「大きな絵」を理解せず、すなわち金正日の「謝罪と五人の帰国」でひとまずよしとせず、「八人の拉致被害者の死亡という通告」に「憤激」した「日本世論」の幼さこそが問題と言いたいようだ。

 田中氏が、5人の被害者を北朝鮮に送り返そうとしたこと、つまり本当の意味での帰国を妨げようとしたことなど、五百旗頭氏にとってはどうでもよい話なのだろう。

 また、「八人の拉致被害者の死亡という通告」と北の言い分を無批判に受け容れるような表現も気になる。

 この人物が宮内庁参与にふさわしいかと聞かれれば、疑問が残るとしか言いようがない。政治思想や拉致問題への認識以前に、かなり偏った意見を臆面もなく述べるという性格が天皇陛下の相談役として適任とは思えないからだ。

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