共産・志位委員長がコロナ革命を示唆「大きな犠牲をもたらすが歴史を変える。ペストは欧州で農奴の人口を激減させ中世没落の契機となった。人民の闘い如何では・・・」
日本共産党の志位和夫委員長は11日、新型コロナウイルスについて「大きな犠牲をもたらすが、時として、歴史を変える契機になる」とツイッターに投稿した。
志位委員長は、14世紀ヨーロッパで猛威を振るったペストを例に出し「ヨーロッパで、農奴の人口を激減させ、中世没落の契機となった。現在のコロナ・パンデミックも、人民のたたかいいかんでは歴史を変える契機となりうる」として、パンデミックによる死者増加が社会に革命的な変化をもたらすことを示唆している。
パンデミックは、大きな犠牲をもたらすが、時として、歴史を変える契機になる。
14世紀のペスト大流行は、ヨーロッパで、農奴の人口を激減させ、中世没落の契機となった。
現在のコロナ・パンデミックも、人民のたたかいいかんでは歴史を変える契機となりうる。コロナの先に希望ある未来をつくろう。— 志位和夫 (@shiikazuo) July 11, 2020
革命のための犠牲を是とする考え
本人はいいことを言っているつもりなのだろうが、まともな有権者からしたらパンデミックによる大量死を契機に世の中を変えようなど考えない。誰一人として死んでほしくないと願うものだ。
志位委員長はこの一連の投稿で、以下のような主張も展開している。
頻発する新興感染症と環境破壊との深い関係を知れば知るほど、慄然とする。
資本主義の利潤第一主義のもとで進む森林伐採による動物との接触、自然と調和しない大規模畜産、野生動物の売買―そこから次々と新興感染症が出現する。
この生産様式を見直さねば、さらに危険なパンデミックは避けられない。— 志位和夫 (@shiikazuo) July 11, 2020
コウモリは「ウイルスの貯水池」と言われるほど、多くのウイルスの宿主となり、新興感染症を媒介している。
しかし考えてみれば、人間と離れて洞窟に暮らしていた彼らの居場所を奪い、あげくに捕獲し野生動物として取引してきたのは誰か。
自然を搾取してやまない強欲な資本主義こそ、問われている。— 志位和夫 (@shiikazuo) July 11, 2020
にわか環境活動家に多い「人間が居場所を奪った」という謎説。少なくとも日本では古来から人間と動物は共生しており、人間が文化的な暮らしを発展させる中で得た田畑や家屋など人里一帯を利用した生き物も少なくない。そういった部分では人間と一切関わらない広大な森林を有する中国や南米、アフリカとは同一視できない。確かにコウモリの生息地を開発し、そこで豚などの家畜を飼育することで複数の動物を媒介してウイルスが変異し感染症が拡がるのは事実だが、資本主義が崩壊する革命が起きたところで、我々人間が人間である以上は何も変わらない。
人間社会が抱える処々の問題を適切に解決しようとせず、自らの理想実現のためには破壊や壊滅的な人の死が必要と考えるのが共産党の特徴だ。そしてそれらの犠牲がはらわれても、人々にとっての理想の世界は訪れないというという現実を歴史から学ぶべきだ。
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