【深田萌絵 vs. 萩生田光一】刑事告訴で熱くなってる人は冷静に!正義感だけではどうにもならない理由【KSLチャンネル】
自民党の萩生田光一さんがITジャーナリストの深田萌絵さんを刑事告訴したことが、ネットだけでなくリアルの世界でも異様な盛り上がりを見せているわけですが、皆さんここはちょっと冷静になったほうがいいかもしれません。無論、それは深田さんを口汚く詰っている人たちも同様です。
かつて余命裁判という騒動があって、在日韓国人を嫌悪する人たちのカリスマとなっていた「余命三年時事日記」というブログ主が、弁護士への懲戒請求を煽ってテンプレまで配布し、複数の弁護士会に合計13万件もの懲戒請求が届く事態となりました。これに対して弁護士が精神的苦痛を受けたとして損害賠償を請求する訴訟を提起しました。最終的に1000人以上が提訴され、そのほとんどが敗訴しています。
提 訴された人たちは皆、ブログ主のデマを信じ正義感から懲戒請求を行っているわけです。今回、深田さんを応援して萩生田さんを誹謗中傷している人たちはどうでしょうか?
どれだけ、これが真実だ、これが正義だ!と叫んだところで、それを証明できないまま萩生田さんを誹謗中傷し続ければ、最終的に刑事罰を受ける可能性が出てきているわけです。どれほどの人にその覚悟があるのでしょうか?
巨大な陰謀は存在するのか?
そもそもこれまで深田さんは様々な真偽不明な情報を流してきましたが、これまでにそれが現実化したことがあったでしょうか?
批判されている情報の流布に関しては深田さんにも言い分があって、それを信じる人たちにもそれぞれの判断があったのでしょう。でも、それはなにひとつ現実のものとはならず、その内容はさらにエスカレートしているということに疑問を持たない人たちは、もう一度よく考えてみましょう。
ここでいちいち、あの件この件と突くつもりもありませんが、例えば今回の告訴を受けて巨大な陰謀と戦っているようなことを言ってますが、実家の工場が燃やされたと泣いていましたが、報道を確認すると従業員が溶接作業中にパレットに飛び火して延焼したと証言しているわけです。それも事後の証言ではなく、消防に通報した内容がそうなっているんです。
近いところでいえば今回の刑事告訴を受け、自分は内乱罪で告訴されていて出頭すればその場で逮捕されると叫んでいましたが、警察署に自ら足を運んで被害届を提出していましたが、すぐに署から出てきたじゃないですか。そもそも内乱罪が個人間の問題で適用されるわけありません。
適用されるのは二・二六事件とかであって、あのオウム真理教事件にも適用されませんでした。
萩生田さんが深田さんの出馬を妨害するために、いきなり告訴してきたというのも間違いで、刑事告訴自体は何か月も前に手続きは始まっていたわけです。深田さんはそれ以前にも警告を受けているので、その時点で削除や訂正を行えば済んだ話です。萩生田さんも代議士なので、刑事告訴は望んでいなかったでしょう。そうならないように警告を発し続け、深田さんの行動言動が改まることに望みをかけていたわけです。
動画投稿はリスクが高い
冒頭で余命裁判の話をしましたが、民事ではなく今回は刑事なので、特定個人だけを調べるわけではなく事案全体を捜査することになります。熱くなってエスカレートして、一体となるような形で萩生田さんを誹謗中傷している人たちにも、同じ対応がなされる可能性はゼロではありません。特に動画投稿者は儲かるからと群がっていると、名誉棄損を公にし世間に広めたのは誰なのか?という観点から痛い目に遭うかもしれません。
動画については様々な問題が起きていて、取り締まり側は前例を作ろうとしてますから、今回の萩生田さんの件以外でも気を付けたほうがいいです。
余命裁判のように正義だと信じていたかどうかは関係ないんです。信じるだけの根拠と証拠がないのであれば、いまからでも一歩引いた目で今回の事案を考えてみたほうがいいじゃないかと思った次第です。