立憲民主党女性候補が自衛隊徴兵デマと性差別投稿「男女平等なら女性も戦地にいかされる」過去には「人を殺せる集団」と投稿

政治・社会

立憲民主党女性候補が自衛隊徴兵デマと性差別投稿「男女平等なら女性も戦地にいかされる」過去には「人を殺せる集団」と投稿

斉藤あつこチャンネルより

 立憲民主党から参院選群馬選挙区に出馬する斉藤あつこ予定候補が28日、憲法改正で徴兵制が導入されるようなデマを流し「男女平等なら、女性も戦地にいかされるかもしれない」と性差別ともとれる投稿を行い批判を浴びている。
https://twitter.com/saitoh_atsuko/status/1144391438760759296

 まず、高度な技術訓練が必要となる現代において戦力としての徴兵は意味がなく、かつてある芸人が「投票率100%にするには与党が徴兵制を公約にする。ただし全員落選する。」という冗談をテレビで話したことがあるが、民主的な選挙がある以上は徴兵制はありえない。また、自衛隊の海外派遣に反対するならともかく、男性が戦地に行くのは良くて女性はダメだという理屈なら、それは性差別以外のなにものでもない。
 この斉藤氏は3月にも自衛隊を「人を殺せる集団」と投稿している。
参考:立憲民主党公認候補「自衛隊は遠い国に行き人を殺せるようになりつつある、人を救う集団に戻しましょう」

自衛隊は女性の配置制限を撤廃

 斉藤氏の投稿は自衛隊における男女平等・同権に反対しているように思え、国会議員になろうとするものとしては不勉強にも程がある。自衛隊では昭和29年の創設当時から女性自衛官を採用しており、平成5年にはすべての職域が女性に解放され、その後は段階的に配置の制限も解除されている。自衛隊を語るならせめて防衛省の資料くらいは目を通して欲しいものだ。女性自衛官の活躍については防衛省が以下のようにホームページで公開している。
参考:防衛省・自衛隊:防衛省における女性職員活躍とワークライフバランス推進のための取組について|防衛省・自衛隊の『ここが知りたい!』
 さらにこのページの「Q4」に添付された資料で、防衛省が策定した「女性自衛官活躍推進イニシアティブ」について詳しく解説されている。(平成29年4月)

 一昨年11月には空自の戦闘機・偵察機を、昨年3月には陸自の対戦車ヘリコプター隊飛行班・特殊武器防護隊(一部)と海自のミサイル艇・掃海艦(艇)・特別警備隊の配置制限を解除した。これにより、現在までに、航空自衛隊や潜水艦を除く海上自衛隊の全ての配置と、陸海空自衛隊の航空機操縦士の全てなど、相当部分について配置制限が解除されている。
陸上自衛隊の残された配置制限についても、今般、機会均等を更に徹底していく観点から改めて検討し、現行の配置制限部隊(普通科中隊、戦車中隊等)の全てを開放することとした。今後、必要に応じ配置基準を作成するなど所要の準備を進め、態勢の整った部隊から順次、能力のある女性自衛官を適材適所に配置していく。
これにより自衛隊における配置制限は実質的に全て解除され、意欲と能力・適性のある女性自衛官は、あらゆる分野で活躍する機会が開かれることとなる。(関係法令を踏まえて陸上自衛隊の特殊武器防護隊の一部と坑道中隊について、また装備品の物理的特性上潜水艦については、引き続き女性の配置が制限される。)
出典:女性自衛官活躍推進イニシアティブ(PDF)

立憲民主党の女性軽視

 防衛省は自衛官の募集人口の半数である女性に制限を設けるべきでないとして、結婚・出産・育児による中途退職率を下げキャリア形成を阻害しないようにしている。一方で立憲民主党といえば「票が取れる女性なら誰でもいい」というデタラメな公認を連発し予定候補の失言や問題行動が相次いでいる。

 先述の防衛省資料では「自衛隊は、実力がすべての組織であり、性別を問わず、高い意欲と能力・適性があれば、あらゆる機会が開かれている。」としたうえで、最後にこう綴っている。

自衛隊は、より多くの有能な女性自衛官を迎えることとなる。男性自衛官もまた、育児や介護をこれまで以上に担う時代になる。全ての自衛官が意識を変革し、それぞれの持ち場において不断に働き方を見直すことが求められている。

 立憲民主党も自衛隊のような「実力が全ての組織」を見習い、女性なら誰でもいいという基準を見直してはどうだろうか。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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