酷いデマ!菅直人さん「大震災当時の大連立は安倍現総理などの妨害で実現しなかった」→谷垣総裁に即日断られ、当時の安倍さんは自民党でも無役

政治・社会

酷いデマ!菅直人さん「大震災当時の大連立は安倍現総理などの妨害で実現しなかった」谷垣総裁に即日断られ、当時の安倍さんは自民党でも無役

 立憲民主党の菅直人元総理がとんでもないデマを吹聴している。東日本大震災時、当時野党だった自民党に大連立を打診し谷垣総裁に即日断られたことに関し、安倍現総理に妨害され実現しなかったと言い出したのだ。見た瞬間に虚言と判断できる酷さだ。


打診前から谷垣総裁が「お断り」

 当時の菅直人総理が、野党だった自民党の谷垣総裁に大連立を電話で打診したのは3月19日の昼である。すでに与野党の協力体制ができており、原発事故対応などの体制を変えるリスクを鑑みて連立構想はその場で断られ、谷垣総裁からは閣外協力が約束されている。

 当時、安倍氏は2007年の総理辞任で影響力を失っており、党内人事でも無役となっていた。連立を妨害するような力も無く、そもそも大連立の噂が流れた当日の朝から谷垣総裁が受ける意思がないことをマスコミにコメントしており、電話でも即答で断っていることから自民党内の妨害などなくとも大連立は実現する見込みのないものだった。
参考:自民、大連立拒否へ 首相は民主の歴代代表に協力要請  :日本経済新聞

連立打診の理由も事実に反する

 菅元総理はさらにもう一つ嘘をついている。
 なんと、連立の意図は「原発ゼロの実現」だったと。

 とんでもない大嘘だ。大連立を打診した3月19日は福島第一原発3号機に東京消防庁のハイパーレスキューが懸命の放水を続けている最中で、原発ゼロがどうこうという悠長なことを話し合う時期ではなかった。核燃料プールの温度が下がったのはこの翌日であり、先の見えない混乱は3月いっぱい続いている。
 こんなデタラメな時系列の認識をする人物が事故当時の総理大臣だったと思うと本当に恐ろしい。

近日公開の映画が怖い?

 菅元総理が最近になて自分の功績をアピールするには理由がある。
 新型コロナウイルスの発生が大震災以来の国難と呼ばれ始め、安倍政権の対応に批判が集まっているこのタイミングで「菅政権の方がましだった」という印象を付けたいのだ。
 さらに、3月上旬に原発事故当時の作業員を描いた映画が公開されることから、その映画の中で総理大臣がどう描かれているのか不安で仕方ないようだ。数年前に作られた映画では民主党のプロバガンダと揶揄されるほど菅総理がカッコよく描かれていたが、今回の映画は保守論客でもある門田隆将氏が原作の実話ベースであることから、事実に反して英雄として描かれることはありえない。
 ちなみに、菅元総理は事前の試写をお願いしたが制作会社に断られ実現していないとのことだ。

 新型コロナウイルスの混乱で菅政権の悪夢が思い出されるこの時期に、自分が原発事故対応で喚き散らすシーンが含まれる映画が公開されるとあって、今は嘘をついてでも自分の印象を良くしておきたいのだろう。だがその姿は、これまでよりもさらに見苦しく映っていることに気が付くべきだ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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