【大相撲】心臓疾患抱える力士、コロナ感染予防の休場が認められず引退 変わらぬ相撲協会の根性論体質

スポーツ

YouTubeチャンネル「貴闘力部屋」より

 新型コロナウイルスへの感染を警戒して、10日からの大相撲初場所の休場を申し出た力士が引退を余儀なくされた問題で、元関脇・貴闘力のYouTubeチャンネルに引退した本人(元・琴貫鐵、柳原大将)が出演し経緯を説明した。
 引退を巡っては賛否があったが、本人の言い分を聞く限りでは相撲協会と佐渡ケ嶽親方に全面的な非があると言わざる得ない。特に問題であったのは、元・琴貫鐵が休場を申し出た理由が3年前に心臓疾患で手術を受けており、5月には三段目の力士が感染により死亡していることから、感染した場合に回復できないとの懸念であったにもかかわらず、協会も親方もこれを考慮しなかったことだ。

死亡リスクの高い力士の扱いが非情

 元・琴貫鐵はひとり親だった母に金で苦労はかけたくないと中学を卒業後に佐渡ケ嶽部屋に入門。その3年後に心臓疾患で手術することとなったが、その際の費用は母親が方々に頭を下げ工面し協会は一切負担をしなかった。十両以下の地位では給与も無く、場所ごとに支払われる手当も序二段では年額で50万程度しかない。こういう過酷な環境を強いて興行を行っていながら、その力士が病気になったら自己責任という血も涙もない体制だ。

 そもそも今回の初場所は多数の感染者が判明し、複数の部屋が全員休場という状況であったため開催するべきではなかったはずだ。ここに心臓に不安を抱える力士が参加することなど到底考えられず、むしろ協会側が出場を止めなければならなかった。

 根性論全てを否定する気はないが、相撲協会の考える「根性」は非科学的で人命を奪うものだ。5月に力士が亡くなった際にも問題視されたが、力士は慢性的な肥満や食事環境によって疾患を抱えていることが多く、日本で初めての20代での新型コロナ死亡例も力士であったことは協会がもっと重く受け止めるべきだった。

 相撲協会の改革は、今の理事では無理だ。時津風部屋での暴行死事件や八百長問題でも変わることはなく、近年では日馬富士の暴行問題から貴乃花部屋の廃止という混乱まで生じたが、肝心のトップらがまったく変わっていない。早急に外部理事を半数程度にまで増やし、親方同士の互選という理事の決め方も改めるべきだ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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