これが中国だ!新型コロナ起源調査で米国批判の「スイスの生物学者」が架空の人物と判明→スイス大使館「いるなら会ってみたいわ」
中国メディアが一斉に報じた新型コロナウイルス起源調査を巡り米国を批判する「スイスの生物学者」が架空の人物である可能性が強まった。在中国スイス大使館が10日、ツイッターでスイスの生物学者とされたウィルソン・エドワーズについて「あなたが存在するなら、私たちはあなたに会いたいです!しかし、これは偽のニュースである可能性が高く、私たちは中国のマスコミとネチズンに投稿を削除するよう呼びかけます」と投稿したことでこの問題が話題となっている。
出典:米批判の生物学者は架空? スイス大使館が存在否定―中国:時事ドットコム
Looking for Wilson Edwards, alleged
biologist, cited in press and social media in China over the last several days. If you exist, we would like to meet you! But it is more likely that this is a fake news, and we call on the Chinese press and netizens to take down the posts. pic.twitter.com/U6ku5EGibm
— Embassy of Switzerland in Beijing (@SwissEmbChina) August 10, 2021
起源を巡る小競り合いはいつまで?
これぞ中国メディアというお粗末なやり方ですが、もとからお粗末だったフェイクニュースを中国国内の主要メディアが本気にして取り扱ったのが発端との話もある。
中国は国内の情報を統制して、中国人民さえ騙せればそれでいいという考えなのだが、これが海外メディアまで波及すると簡単に嘘がバレて世界の笑いものになる。新型コロナウイルスの起源が中国と確定し、そこに重大な瑕疵があったことを隠蔽していたとすれば、中国は世界の敵として歴史に刻まれることになる。中国共産党そういう事態を避けようと必死になっているのだろう。
一方で、あまり中国を追い詰めてしまうと何をしでかすか分からないという不安もあり、いまのところは小競り合い程度の論争しか起こっていない。それでも今回だけは白黒はっきりしないと、大国の間にしこりを残し延々と睨み合うことにもなりかねない。
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