これは酷い!バズフィード「ストロング系チューハイは危険な薬物」と指摘→メーカーの依頼受け「ストロングゼロ、おいしさマシマシだよ」編集部が記事風の広告で報酬を得る

マスコミ・報道

 高アルコール度数のストロング系チューハイに警鐘を鳴らした記事が話題となったバズフィードが、メーカーからの依頼を受けて同商品を絶賛する記事を配信していたことが分かった。広告料を受け取って編集部が記事を書く「スポンサードコンテンツ」で、筆者の欄はスポンサー名になっていた。

警鐘を鳴らす記事(1月)

メーカーの依頼で書いた広告記事(10月)

 ストロング系チューハイに「危険ドラッグとして規制した方がよい」と強い言葉で警鐘を鳴らす精神科医のインタビュー記事を掲載していながら、メーカーが広告料させ払えばあっさりと記事風の広告を書いてしまう編集基準はダブスタにしても悪質な部類だ。

インタビュー受けた精神科医「猛省せよ」

 バズフィードがメーカーからの依頼で書いた広告記事に対して、1月にインタビューを受けて警鐘を鳴らしていた精神科医の松本俊彦氏はフェイスブックで「同じ会社からまるで正反対の記事はまずいだろう?関係者各位は猛省せよ」と憤っている。

BuzzFeedよ、今年の元旦に私が御社インタビュー記事で、「ストロング系アルコール飲料は危険ドラッグ」と警鐘を鳴らして、バズったのを忘れたのか? 同じ会社からまるで正反対の記事はまずいだろう? 関係者各位は猛省せよ。

松本 俊彦さんの投稿 2020年10月19日月曜日

 また、インタビューして記事を執筆したバズフィードの岩永直子記者も「頑張っても後ろから玉が飛んでくる。恥ずかしくて泣けてくる」と嘆き、1月のインタビュー記事を再掲した。岩永記者のもとには多くの苦言が寄せられているようで、指摘に対しては「申し訳ない、社内で議論する」と答えている。

大量飲酒する企画をライブ配信

 前述の精神科医の松本氏が警鐘を鳴らす前は、バズフィードではストロング系チューハイを扱った記事を20回程度配信している。
参考:ストロングゼロ • BuzzFeed 検索

 2018年には「ストロングゼロ将棋」と題して、将棋の駒をストロングゼロに置き変えて駒を動かすたびに一口飲むという企画を複数回行い、編集部の公式アカウントでライブ配信している。

 この他に、別の食品とストロングゼロを組み合わせる実験的な記事を多数配信しているが、危険性を指摘する記事が話題になっててからは同様の記事が新たに配信されることは無くなった。

 編集部でストロング系チューハイの高アルコールが危険であるという認識が周知されたものと思われるが、メーカーから依頼されれば記事風の広告をあっさりと書いてしまうのは残念な編集方針だ。

編集部は取材拒否、説明責任果たさず

 当サイトでは21日昼にバズフィード公報宛てに取材を申し入れたが、回答期限を過ぎても反応はない。期限内に解答できない場合は一報いただくよう求めたがそれも無視されている。

 当サイトからの質問は簡素なもので、社内議論中であっても回答可能な範囲とした。

1.危険性を指摘する記事を配信しながら同商品の広告記事を請け負うことは問題ないとお考えですか

2.過去に同商品と別食品の組み合わせる食レポのような記事や大量飲酒をする記事を配信しているが、これらは御社の基準に照らして問題無いのでしょうか

3.広告記事を掲載する至った経緯など(簡単で結構です)

 自社以外のネットメディアに対しては厳しいファクトチェックなどで糾弾するバズフィード編集部が、こと自社の問題に関しては返事すらもできないのか。

 バズフィードでは過去にコンビニでの成人誌取り扱いに関する記事内で、取材対象人物の証言内容に捏造疑惑が浮上し、使用した写真も加工による印象操作であったことが指摘されている。この際も取材を拒否して説明も無く記事を削除して逃げている。

 ファクトチェックを錦の御旗に、野党に批判的なメディアばかり狙い撃ちにしているバズフィード。他社の記事をチェックする暇があったら自社の記事をチェックするべきでは?

関連:BuzzFeedが捏造疑惑から削除で逃亡!悪質な写真加工、事実無根と指摘されたコンビニ成人誌の記事
関連:BuzzFeedの「私は在日3世」は捏造だった!都合の悪い部分「ナチスみたいにガス室に送る、この国はきっとやる」をカットしてつなぎ合わせ

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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