【逃亡】立憲民主党が内閣不信任案を提出できない理由→解散怖い【KSLチャンネル】
立憲民主党の野田代表が19日、今国会での内閣不信任決議案提出を見送ることを決めました。
完全に逃げの判断です。政治空白を作らないとか野田代表はもっともらしいことを言っていますが、そんな甘い話ではないと思います。
18日に衆議院で財務金融委員長の解任決議案が可決しましたが、これは憲政史上初(衆議院)のことで、いまなら内閣不信任決議案も可決が可能なわけですが、可決してしまうと内閣は10日以内に衆議院を解散するか総辞職しなければならないので、野田代表は衆参同日選挙となること避けたことになります。
小泉進次郎大臣の米高騰対策や不記載問題の風化もあって、ここ最近の自民党支持率・内閣支持率ともに上昇傾向にあります。ここに来て国民民主党の支持率低下もあって、いわゆる民主党勢力の候補者調整だけでは衆参同日選挙を戦えないと判断したのでしょう。
解散怖い!儀式なら提出
毎回のように国会会期末には儀式のように内閣不信任決議案を提出しておきながら、いざそれが可決しそうになると解散が怖くて提出を見送るわけです。確かにアメリカとの関税交渉など、喫緊の課題があって政治空白を作るリスクはありますが、2016年には熊本地震の直後、昨年は能登地震直後の通常国会会期末で提出しているわけです。コロナ禍だって2020年を除いて提出してます。それもこれも「まさか可決はしないだろう」という儀式的なものだったということです。
自民党も厳しい状況ですが、参議院選挙と衆議院選挙を同時に行うには資金的にも人員的にも、巨大政党に有利です。立憲民主党は昨年10月の衆院選で落選した支部長をすべて抱えるだけの体力はなかったので、この短期間で選挙区支部の体制を整えるのは無理です。他の党も衆院選で落選して参院選にエントリーするケースもあって、同日選では候補者が揃いません。それに対して自民党は衆議院選挙区支部を空白にする期間も短く、常在戦場の体制は抜群です。そもそも総選挙の時期を選べるので与党は圧倒的に有利です。
本気で政権交代する気があるのなら、選挙区支部長を常駐させて勝負に出る時だと思うのですが、無責任野党のままがいいと思ってる現職の思惑もあって、こういうグダグダな体制になっているのでしょう。
18日の財務金融委員長の解任決議案だって、22日に国会が閉幕するので実質の委員会日程は2日しか残ってなかったのに、ガソリン減税の審議をやれという無茶ぶりで解任しちゃったわけです。仮に20日に衆議院で強行採決したところで、参議院で否決されることもほぼ確定してます。
しかも7月1日から適用開始という非現実的な法案なので、内閣不信任決議案による解散を避けながら、参議院選挙直前に「やってる感」を出して選挙の争点にしようという思惑がミエミエです。
こうやって解散にはつながらないパフォーマンスだけはやっておいて、総選挙からは逃げるのが今の野党第一党です。政権取る気なんて微塵もありません。