日本保守党が分裂か?百田ペットボトル投げつけ事件で河村たかし「投げられたのは事実」文春報道に有本事務総長は激おこ【KSLチャンネル】
日本保守党の百田尚樹代表が、河村たかし共同代表にペットボトルを投げつけたとされる文春オンラインの記事に関して、河村共同代表が自ら事実関係を説明しています。見る限り、分裂は不可避のように思えます。
動画を河村さんのチャンネルから引用しますが、話がとっ散らかっているので事実関係の部分だけを編集しています。またテロップについては元動画につけられたもので、スタッフによる意訳が含まれています。
党務の中で事件が起きている
百田代表側は、投げたのではなく机に叩きつけたことを、自分に投げられたと思い込んだのかもしれないとしたうえで、その記憶も無いと説明しているようですが、有本事務総長は記事の内容は事実であると認めているようです。
少なくともペットボトルが投げられるなり、叩きつけて飛ぶような粗暴な行為があったことは伺えます。この時点で、どう言い訳しようが政党交付金を受ける国政政党の代表として資質を疑われるのは当然です。
ましてやこれが、同党の島田洋一衆議院議員の議員会館事務所内でのこととなると、プライベートの問題ではなく党務の最中ということになります。この直前に行われた党の定例記者会見で、百と代表と河村共同代表が党運営を巡って激しく言い争う場面がありましたが、あの延長で行われたことは間違いありません。
議員会館の事務所内で起きた問題が、どうして文春に漏れたかはなんとなく想像できますが、有本事務総長は選挙中のリークに激怒していて、さらにこの記事に対して河村共同代表が動画を出していることにも不快感を露わにしています。
分裂したらどうなる?
百田代表はカッとなるタイプで喧嘩っ早い印象ですが、誰かが仲裁して撃ち方やめとなれば引くこともできるように思えます。一方で有本事務総長は執念深いところがあるようなので、ここまで来たら河村共同代表と真の和解ができるとは思えません。
河村共同代表も今回の事案を、脅迫・暴行・強要とまで言っているので、これで引き下がるわけにもいかず法的対応だけでなく減税日本を日本保守党から分離させることも考えられます。
有本事務総長は、減税日本と分裂しても竹上ゆうこ衆議院議員が比例東海ブロック選出なので、離党はできても他党に移籍はできないと否定していますが、新たに減税日本という政治団体を作るなど、選挙時に存在しなかった政党なら移籍可能です。これは立憲民主党と国民民主党がそれぞれ解党して、新しい立憲民主党と国民民主党を届け出ることで相互の移籍を可能にした実例もあります。
そもそも分裂したとしても、島田洋一議員を残して河村、竹上の2名が出ていく形になるので、所属を既存の減税日本にして院内では会派に属さない無所属という形になるかもしれません。
その場合、日本保守党は直近の衆院選で得票率が有効投票総数の2%以上を獲得しているので、島田議員ひとりになっても政党要件は満たして政党助成金を受けることはできますが、一人会派は認められないので院内では無所属となります。
政党要件はルール上、直近の衆院選か参院選での得票率が有効投票総数の2%以上となっているので、仮に分裂して参院選で惨敗しても衆議院選挙の2%達成が次の選挙まで有効となります。
こう考えると、執行部による減税日本を無理に引き留める必要もないということになるので、日本保守党と減税日本の分裂は不可避なような気がします。しかし、そもそもなぜ一緒にやろうと思ったのか理解できない組み合わせでもあったので、時間がたてばしれっと無かったことになっている可能性も否定できません。
いずれにしても、69歳が76歳にペットボトルを投げた投げないの争いは国政政党のやることではありません。当初はよく比較された参政党にも支持率で大きく引き離されつつある状況で、今は社民党とどっこいどっこいの勝負をしている状況を見て、熱狂的な支持者らは何を思うでしょう。