社民党がラサール石井を擁立→過去のセクハラ投稿が再炎上!得る票より逃げる票が大きい?【KSLチャンネル】
社民党が7月の参院選全国比例で、ラサール石井さんを擁立することを発表しました。
【ラサール石井・記者会見】社民党は参議院議員選挙の比例予定候補として、ラサール石井さんの公認を決定しました。明日6月30日の14時より、本人の記者会見を行います。#あなたが笑顔で暮らせる国を… pic.twitter.com/vr0RxIYLzS
— 社会民主党(社民党)【公式】 (@SDPJapan) June 29, 2025
れいわ新選組にべったりだったので、なぜ社民党なのか不思議に思う方も多いでしょう。これ単純に名前を貸してるようなもので、社民党が政党要件を満たして政党助成金を受け取るには、選挙区か比例代表で得票率2%を獲得する必要があります。そのためにタレント候補として担がれたわけです。
政党要件「2%の壁」との戦い
社民党は前回の衆院選で得票率が2%に満たなかったことで、今回の参院選でも2%に満たなかった場合は政党要件を失って、国政政党としては事実上の消滅となります。2%の得票率をクリアするためには100万票以上が必要で、2022年の参院選では福島瑞穂党首が個人名票20万票以上稼いだことでクリアしました。この要件は前々回の国政選挙まで有効なので、衆院選で惨敗しても現在は政党助成金を受け取れるわけです。
今回は福島瑞穂党首のような知名度のある候補もおらず、1議席も取れず党消滅は決定的と予想されていました。起死回生の策としてタレントのラサール石井を担いだわけですが、それほど知名度があるわけでもなく、どれだけ票が稼げるか疑問です。
2022年の参院選で、れいわ新選組が水道橋博士を擁立し党の名簿ではトップの得票となりましたが、それでも12万票弱でした。ほとんどテレビ出演もなく舞台中心の活動になって久しいラサール石井が、はたして知名度の高いタレントと呼べるでしょうか。
過去のセクハラ投稿が再炎上
不安要素は他にもあります。
ラサール石井は過去に浅田真央さんに対して酷いセクハラ投稿を行っていて、これが公職になろうとする者として蒸し返されることは必至です。投稿内容はあまりにも酷いもので、芸能人としても追放レベルで公職者となると完全にアウトです。
他にも女性に対して、志村けんさんの舞台稽古を特別に見せてあげると、誘いのDMを送ろうとして誤ってタイムラインにそれを投稿する誤爆もありました。セクハラ投稿だけでなく、こういう女性に対する接し方も社民党とは相容れないでしょう。
昨年の能登地震では、被災者の避難策であるホテルや旅館が有料になるという誤情報を拡散し、当時の岸田総理が名前こそ出しませんでしたが、誤情報が出回っているという警告を発し「影響の大きいアカウントだから正しいとは限りません」と投稿したことが話題となりました。
二次避難について誤解を招きかねない、事実に基づかない投稿が散見されていますが、二次避難先は行政で手配しており、避難者の方にご負担いただくことはありません。
その他の誤情報も散見されます。
影響の大きいアカウントだから正しいとは限りません。
公共機関等からの情報の確認をお願いします。— 岸田文雄 (@kishida230) January 13, 2024
ラサール石井は、特に左側の人たちに支持されているというわけでもなく、むしろ嫌っている人のほうが多いような気がします。
かつては議席占有率3割を超えた社会党の系譜が、こういう人間に頼らざるをえないところまで落ちたということです。ラサール石井が得る票よりも、逃げていく票のほうが大きいのではないでしょうか。