ヤラセ発覚!テレビ朝日の「視聴者からの質問」全体の2割が番組側による作文と判明、大下容子アナが番組内で謝罪
テレビ朝日は21日、お昼の情報番組「大下容子ワイド!スクランブル」第二部(月~金 正午~午後1時放送)で、一部不適切な演出があったことを公表し、同番組内でMCを務める大下容子アナウンサーが事案に触れ謝罪した。
テレビ朝日によると、月曜から木曜の番組終了間際に約2分間放送される「視聴者からの質問にお答えするコーナー」で、今年3月以降に番組側が事前に用意した質問が視聴者からの質問として放送されていた事例があった。これまでに放送された全体の2割がチーフディレクターが用意した質問だったという。テレビ朝日ではコーナーを休止したうえで検証し、関係者を厳正に処分するという。
参考:お知らせ|大下容子ワイド!スクランブル|テレビ朝日
モーニングショーなどは大丈夫?
テレビ朝日の説明で腑に落ちない部分がある。
この番組はテレビ朝日映像に制作を委託していますが、チーフディレクターがこのコーナーを取り仕切る立場であったため、この間、不適切な演出は発見できませんでした。テレビ朝日のチーフプロデューサー、プロデューサーも不適切演出を把握できていませんでした。
お知らせ|大下容子ワイド!スクランブル|テレビ朝日
テレビ朝日放送に委託されていたといっても、質問はテレビ朝日が募集しているもので責任が軽くなるわけではない。実際に他のスタッフが問題を把握していたからこそ発覚している。テレビ局の不祥事では毎度のごとく「委託していた」とされるが、番組制作の主体はテレビ朝日であり、委託先のせいであるかのような言い逃れは見苦しい。
テレビ朝日では2019年にも報道番組「スーパーJチャンネル」で使われる一般の買物客とされた人物らが、実際はディレクターが仕込んだ知人であったことが発覚している。
参考:テレビ朝日で仕込み発覚→会見「一般人とされた4名はディレクターの知人だったが依頼はしてない、ロケ日を伝えたら勝手に来たのだ!」
今回、ワイドスクランブルで委託を受けていたテレビ朝日映像は、羽鳥慎一モーニングショーや報道ステーションの制作も請け負っている。ワイドスクランブルだけでなく、他の報道番組でも同様の事例がなかったか調査するべきだ。
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